地震は、いつ何時起こるか分かりませんが、もし、地震が起こったら、「ガソリンスタンド」に避難するのが、安全だといわれます。
ガソリンスタンドには、多くのガソリンが貯蔵されているので、引火して、火災や爆発が起こりやすく、危険のような気もしますが、実際のところは、災害時には、最も安全な場所だといわれています。
「耐火性」「耐震性」に優れている
ガソリンスタンドに関しては、「建築基準法」や「消防法」で、「耐火」や「耐震」に対しての厳しい基準が設けられていて、とても強い構造になっているとされています。
地下にあるガソリンタンクは、分厚いコンクリートで覆われていて、地上で激しい火災が起こったとしても、決して、引火しないように設計されているからです。
また、ガソリンスタンドの敷地の周りは、「耐火性のある壁で」囲むことが義務付けられているので、近くで火災が起こったとしても、延焼を防ぐことができます。
「耐震性」も、優れているといわれます。
東日本大震災の際には、さすがに、津波の被害は、免れることはできませんでしたが、地震による被害は、ほとんどなかったといわれています。
また、阪神淡路大震災の際には、周辺家屋が、焼失・倒壊している状況の中で、ガソリンスタンドは、壁など一部に破損はあったものの、「倒壊」や「火災」の被害報告はなかったともいわれています。
貯水タンクを設置しているガソリンスタンドも多く、「消火器」や「重機」も備えていて、災害の際には、防災用品の貸し出しをするなど、ガソリンスタンドが、「消火活動」や「人命救助」の拠点になったりすることもあります。
地下は安全?
地下街などの「地下の構造物」は、地震の際には、地面と一緒に縦横に動くので、構造物自体には、地震による力は、ほとんど加わらないとされています。
そのため、地上の建物よりも、地下の方が安全だともいわれますが、地下で火災が発生すれば、一気に煙が充満したり、海の近くなら、津波による海水が流れ込んできたりすることも考えられます。
地震の「最中」や「直後」なら、地下にいるのが安全かもしれませんが、地震の揺れが収まったら、地上に避難する方が、安全な場合もあるようです。
普段から、もし地震が起こったら、どういう行動をとればよいか、シミュレーションしておく必要がありそうです。