自動販売機の硬貨投入口に「縦型」と「横型」がある理由は?

自動販売機の硬貨投入口には、「縦型」と「横型」の2種類があります。

街中でよく見かける「清涼飲料水」の販売機には「横型」の投入口のものが多いですが、駅に設置している「切符の販売機」は「縦型」の投入口のものがほとんどです。

自動販売機の「横型の硬貨投入口」と「縦型の硬貨投入口」。

どんな違いがあるのでしょう。

「スペース重視」と「スピード重視」

自動販売機の硬貨投入口が「横型」か「縦型」かというのは、販売機の内部の「スペースの広さ」を重視するか、「販売のスピード」を重視するかによって、決められているといわれています。

「横型」の硬貨投入口

「横型」の投入口から硬貨を入れると、投入された硬貨は、識別装置のところまで、そのまま滑るように落ちていきますが、識別装置に到達するまでには、多少時間がかかってしまいます。

しかし、識別装置自体の「体積」は、小さくすることができるので、販売機内の「スペースに余裕」を持たせることができます

その結果、たくさんの「もの」を、販売機内に入れておくことができるようになります。

「縦型」の硬貨投入口

一方、「縦型」の投入口の場合は、硬貨を連続して入れやすい上、投入した硬貨が、転がりながら識別装置まで到達するので、販売するまでの「時間を短縮」することができます

ただ、この場合は、識別装置を大きくする必要があるので、販売機内の「もの」を入れるスペースは、狭くなってしまいます。

まとめ

「清涼飲料水」の自動販売機は、少しでも多くの商品をストックしておくために「横型の硬貨投入口」が、「切符」の自動販売機は、発券までの時間を短縮するために「縦型の硬貨投入口」が採用されることが多いというわけです。

「スペース重視」の「横型」、「スピード重視」の「縦型」といえそうです。

自動販売機の硬貨投入口の「縦型」と「横型」には、それぞれ、長所と短所があります。

どんなものを販売する「自動販売機」なのかによって、重視されるニーズが違ってくるので、それぞれの自動販売機の用途に合わせて、硬貨投入口を「縦型」にするのか「横型」にするのかが、選択されているということのようです。