風邪を引くと、発熱、咳、鼻水などのいろいろな症状が現れますが、人によっては、トイレが近くなることもあります。
一度トイレに行って用を足しても、一時間位経つとまたトイレに行きたくなったり、用を足した後も何となく残尿感があったり‥。
風邪を引くとトイレが近くなるのはどうしてなのでしょう。
排尿でウィルスを排出
風邪は、風邪のウィルスに感染することが原因になって発症するとされています。
風邪のウィルスは、粘膜などから体内に侵入してきて、その後どんどんと増殖していくのだといいます。
外敵である風邪のウィルスが体内に入ってくると、体を守るために人の免疫機能が活発に働いて、そのウィルスを排除しようとします。
風邪を引いて発熱するのは、免疫機能をより高めるためで、咳や鼻水が出るのは、風邪のウィルスを体外に排出するためだといわれています。
風邪の症状は、体の免疫機能が、風邪のウィルスと戦っている証といえます。
排尿も、ウィルスを体外に排出する一つの手段で、体の免疫機能により死滅したウィルスを、排尿することで、体外に排出するといわれています。
風邪を引くと、排尿によってウィルスを排出しようとするため、トイレが近くなるというわけです。
排尿することでウィルスを排出しているのですから、トイレに行きたくなったら、我慢せずにトイレに行くようにした方が良さそうです。
頻繁にトイレに行くのを避けるために水分を控えたり、トイレに行くのを我慢したりするのは、体に良いことではないともいわれます。
風邪薬に含まれるカフェイン
全てのケースに当てはまるというわけではないようですが、風邪を引いた時にトイレが近くなってしまうもう一つの原因として、風邪薬が影響していることもあるといわれます。
市販の風邪薬などには、カフェインが含まれていることも多いですが、カフェインには、痛みやだるさを感じにくくさせる効果があるとされています。
また、風邪薬に含まれている成分には、眠気を引き起こす成分も含まれていますが、日中に眠くなってしまうと日常生活に支障が出てしまうので、覚醒作用のあるカフェインを風邪薬に配合することで、眠気を抑える効果も期待できるというわけです。
この風邪薬によく含まれているカフェインには、利尿作用があることがよく知られています。
このため、カフェインを含んだ風邪薬を飲んだ場合には、トイレが近くなることも少なくないというわけです。
普段、コーヒー、紅茶、緑茶などを飲むとトイレが近くなりやすい人は、風邪薬の影響を受けやすいのかもしれません。
水分補給
風邪を引くと、発熱したり鼻水が出たりして、体の水分が失われやすくなります。
トイレが近くなるのが嫌だからといって、水分補給を控えていると、脱水症状を引き起こしてしまう原因にもなりかねません。
水や白湯、お茶、スポーツ飲料などを飲んで、しっかりと水分を補給することは大切です。
スポーツ飲料を飲めば、エネルギーの補給にもなるといわれます。
また、風邪を引いている時には、普段の1.5倍程度の水分を補給すると良いともいわれます。
普段の食事以外での水分補給量の目安は、1日1.5リットル程度といわれているので、風邪を引いた時には、2~2.5リットル程度を目安にして水分を摂るようにするといいかもしれません。
まとめ
風邪を引いた時にトイレが近くなるのは、体の免疫機能が働いて、外敵である風邪のウィルスなどを排出するためといえそうです。
トイレが近くなるのは嫌だからといって、水分補給を控えるのは禁物。
風邪を早く治すためにも、しっかりと水分補給をして、トイレに行って風邪のウィルスをどんどんと体の外へ出してしまいましょう。