ジャンケンをするとき、「グー」「チョキ」「パー」を出す確率は、普通に考えると、それぞれ「1/3(約33.3%)」になるように思いますが、実際に、ジャンケンを繰り返していると、必ずしも、そうはならないといわれます。
確率には、「数学的確率(古典的確率)」と「統計的確率(頻度論的確率)」とがあるとされますが、ジャンケンで、「グー」「チョキ」「パー」を出す確率が、それぞれ「1/3(約33.3%)」であるというのは「数学的確率」です。
一方の「統計的確率」は、「実験」や「観察」を何度も繰り返すことで、確率を割り出していったときの確率です。
「グー」「チョキ」「パー」を出す確率を「統計的に測ると」、どれだけジャンケンを繰り返しても、それぞれが、ちょうど「1/3」にはならないといわれます。
統計的には、若干ですが「偏り」が生じているというわけです。
「グー」を出す確率が最も高い
ある大学で、学生(725人)を集めて、延べ11567回のジャンケンをさせたところ、
・「グー」を出す確率が「35.0%」
・「チョキ」を出す確率が「31.7%」
・「パー」を出す確率が「33.3%」
だったといいます。
ジャンケンをする時に、出す確率が「最も高い」のは「グー」、「最も低い」のは「チョキ」だったというわけです。
ジャンケンで「グー」を出すことが多い「主な理由」として、次の二つが挙げられています。
理由1(心理的な理由)
人間は、緊張すると「手をギュッと握りしめる」ので、見知らぬ人に対する警戒心で、こぶしを作るから
理由2(身体的な理由)
人間の手の構造上、グーが一番出しやすいから
ジャンケンで、「グー」を出す確率が高くなる理由はともあれ、統計的確率から見ると、相手は「グー」を出す確率が一番高いということになります。
このため、ジャンケンをする時には、自分が「パー」を出すのが、勝つ確率が一番高くなるというわけです。
今度ジャンケンをするときに、試してみる価値はありそうです。