肥満は病気になりやすい?

肥満になると、いろいろな病気を引き起こすリスクが高まるといわれます。

肥満の人は、標準的な体重の人と比べると、

・糖尿病:約5倍
・高血圧症:約3.5倍
・胆石症:約3倍
・心臓病:約2倍

の高確率で、リスクが高まるともいわれています。

「ただ太っている」というだけで、これだけ病気になるリスクが高くなるということです。

逆に言えば、肥満でなければ、これらのリスクが低くなるということになります。

美容の面からだけでなく、健康という面からも、肥満解消に積極的に取り組んだ方が良さそうです。

リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満

同じ肥満でも、その特徴によって大きく二つの型に分けることができるといわれます。

脂肪が蓄積されている主な部位によって、次のように分けられます。

「リンゴ型肥満」と「洋ナシ型肥満」

「リンゴ型肥満」は「内臓脂肪型肥満」とも呼ばれる肥満型で、お腹周りの上半身に脂肪が蓄積された肥満で、「ビール腹」といわれるなど、中年男性に多いとされる肥満型です。

一方の「洋ナシ型肥満」は「皮下脂肪型肥満」とも呼ばれる肥満型で、主に下半身に脂肪が蓄積された肥満で、お尻、下腹、太ももなど、下半身を中心に脂肪がつく、女性に多いとされる肥満型です。
            
「内臓脂肪」は「普通預金」、「皮下脂肪」は「定期預金」といわれたりもします。

「内臓脂肪」は「蓄積しやすくく落ちやすい」、「皮下脂肪」は「蓄積しにくく落ちにくい」という傾向があるといわれます。

これらのうち、「病気を引き起こすリスクが高まる肥満」は、内臓脂肪型の「リンゴ型肥満」だといわれています。

内臓脂肪型肥満は「高血圧症」「高脂血症」「糖尿病」などを引き起こしやすいとされるので、特に注意する必要がありそうです。

死の四重奏

「上半身肥満」「高血圧症」「高脂血症」「糖尿病」の四つが重なると「死の四重奏」と呼ばれ、生活習慣病にかかるリスクが飛躍的に高くなるといわれます。

「内臓脂肪型肥満」をそのまま放置しておくと、自覚症状がないままに血管の動脈硬化が進んでいき、心臓病や脳卒中などを発症し、寿命を縮めることになってしまうことも。

「内臓脂肪型の肥満」は蓄積しやすくく落ちやすい傾向があるので、「皮下脂肪型の肥満」に比べるとダイエット効果が出やすいといわれます。

「死の四重奏」のメロデイーが聞こえてくるまでに、ダイエットに取り組んで生活習慣を改善するのが良さそうです。

肥満症

「肥満症」という概念があるといいます。

これは、肥満の中から医学的に減量治療が必要なものを、「肥満症」という疾病として捉えるという考え方です。

具体的には、BMI≧25で、肥満に起因した合併症がある場合や、内臓脂肪型肥満である場合に「肥満症」とされるといいます。

「内臓脂肪型肥満」の人の約9割には合併症があり、残りの1割の人も合併症を発症するリスクが高いといわれています。

「肥満症」の人は、治療するという気持ちでダイエットに取り組む必要があるのかもしれません。

生活習慣病予防の標語

生活習慣病予防の標語に「一無、二少、三多(いちむ、にしょう、さんた)」というものがあります。

・「一無」 → タバコをやめる
・「二少」 → アルコール、食事の量を減らす(腹八分目)
・「三多」 → 運動、休養、人との交流(生きがい)を増やす

タバコは「百害あって一利なし」ともいわれるので、できれば禁煙した方が良さそうです。

二少の「アルコール」と「食事」、それに三多の「運動」を含めた三要素は、ダイエットの基本とされていることです。

美容という理由だけでなく、健康に過ごすという意味からも、肥満にならないように心がけることが大切になりそうです。