香水
「香水」は、芳香性の香料をアルコールに溶かした「化粧品」の一つです。
14世紀の後半に、「天然の花の香料をアルコールに溶かす方法」が発明されたといわれていますが、それ以来、様々な香りの「香水」がつくられています。
「香水」は、その芳香によって「ジャスミン」「ローズ」「フローラル」などの「花の香」のものと、「夜間飛行」「タブー」など「幻想香料」と呼ばれるものに大別されます。
「香水」は、アルコールに対する香料の割合(賦香率(ふこうりつ))によって「呼び名」が異なりますが、「オーデコロン」は「香水の一種」になります。
香水の4つの種類
化粧品業界では、香水は、「賦香率」によって4つの種類に分類されています。
「賦香率の高い順」に、「パルファム」→「オードパルファム」→「オードトワレ」→「オーデコロン」とされています。
メーカーによって、分類の仕方に多少の違いがあるようですが、それぞれの「賦香率」と「持続時間」の目安は、次のとおりです。
・パルファム →「賦香率:15~30%」「持続時間:5~7時間」
・オードパルファム →「賦香率:10~15%」「持続時間:5~7時間」
・オードトワレ →「賦香率:5~10%」「持続時間:3~4時間」
・オーデコロン →「賦香率:1~5%」「持続時間:1~2時間」
広い意味では、これらはすべて「香水」といえますが、一般的に「香水」というと、賦香率が最も高い「パルファム」を指すことが多いです。
「香水のきつい香りが苦手なら、オーデコロンがおすすめです。」というように、一般に「香水」と「オーデコロン」は区別されることが多いですが、この場合の「香水」は「パルファム」のことを指しています。
パルファム
一般的に「香水」というと、この「パルファム」のことを指すことが多いです。
賦香率が高いので、少量で香りが長持ちし、パーティーなどにも最適とされます。
オードパルファム
「パルファム」に似た香りの深みがあるとされますが、賦香率が低いため、価格が低く設定されているものが多く、種類も豊富です。
「eau de parfum」の頭文字をとって、「EDP」と表記されます。
オードトワレ
「オードパルファム」よりも、さらに賦香率が低く、普段使用するのに適しているとされます。
持続時間が比較的短いので、昼と夜とで香りを変えるという使い方もされます。
「eau de toilette」の頭文字をとって、「EDT」と表記されます。
オーデコロン
賦香率が低いので、カジュアルに使うことができ、「さりげないオシャレ」や「職場の身だしなみ」などにも使えるとされます。
価格も「手頃」なものが多いです。
「eau de Cologne」の頭文字をとって「EDC」と表記されますが、「eau de Cologne」は、フランス語で「ケルンの水」という意味で、ドイツのケルン在住のイタリア人が創製したといわれています。
日本では、オーデコロンは、明治の文明開化の時代から香水として愛用されてきたといわれています。
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ヨーロッパでは、賦香率が高い「パルファム」が人気が高いといわれますが、これは、昔のヨーロッパでは水が豊富ではなかったことから、入浴するという習慣がなく、体臭を隠すために香水を使っていたという歴史が一因になっているともいわれています。
一方、日本では、昔から入浴の習慣があり、無臭を好むという傾向があるので、香りの強いパルファムよりも、香りがきつくない「オーデコロン」を好む人が比較的多いといわれます。