「間食」は太る原因になることが分かっていても、なかなかやめることができません。
間食がやめられないのは、「3食の食事をきちんと食べずに、腹持ちが悪い菓子類などを食べてしまう」ということが原因になっていることも多いようです。
栄養バランスのとれた「3食の食事」をしっかり食べるようにするだけでも、かなり間食を減らすことができるようになるともいわれます。
間食は高カロリーなものが多い
間食に「野菜サラダ」を食べているという人は、多少間食をしていたとしても、そんなに気にする必要はないかもしれません。
野菜には「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」などの栄養素が比較的豊富に含まれていますが、カロリーはそんなに高くないからです。
しかし、間食に選ばれる食品の多くは、甘い菓子類などの高カロリーなものが多いです。
菓子類に含まれている栄養は「糖質」と「脂質」に偏りがちで、「ビタミン」や「ミネラル」などの栄養はほとんど含まれていないことも多いです。
甘い菓子類などを間食をしていると、本番の食事では、食欲が低下してしまってあまり食べられなくなってしまうともいわれます。
よく間食をする人は、栄養バランスが悪い状態でカロリーオーバーになりやすいので、太りやすい状態になっていることが多いようです。
「ホンモノの食欲」と「ニセモノの食欲」
「間食」をしてしまうのは「食べたい」という衝動を感じるからですが、食欲には「ホンモノの食欲」と「ニセモノの食欲」があるといわれます。
「間食をやめる」ためには、この二つの食欲のことを理解しておくことが大切になりそうです。
ホンモノの食欲
「ホンモノの食欲」とは「生理的な食欲」のことだといいます。
人が生きていくためにはエネルギーや栄養が必要ですが、エネルギーが不足すると、脳から「食事をして、栄養やエネルギーを補給しなさい。」という信号が出されます。
この時に感じる食欲が「ホンモノの食欲」です。
「ホンモノの食欲」は、生きていくためにきちんと満たさないといけない食欲といえます。
ニセモノの食欲
一方の「ニセモノの食欲」とは「心理的な食欲」のことだといいます。
「ニセモノの食欲」は「贅沢な食欲」ともいえる食欲で、シュガーストレスなどで甘い物が食べたいという衝動も「ニセモノの食欲」だといいます。
「ニセモノの食欲」は「心理的で贅沢な食欲」なので、生きていく上では満たさなくても問題のない食欲といえます。
ダイエットの時などには、この「ニセモノの食欲」が難敵となるといわれます。
「何かを食べたい」と感じたら、それは「ホンモノの食欲」なのか「ニセモノの食欲」なのかをしっかりと見極めることが大切になりそうです。
「ホンモノの食欲」はしっかり満たす
痩せようと思った時には、食事の量を減らすことがほとんどですが、食事の量を減らし過ぎると「ホンモノの食欲」が満たされなくなってしまうことが少なくないといいます。
「ホンモノの食欲」は、生きるために必要なエネルギーや栄養を摂るための生理的欲求なので「強烈な食欲」とされます。
「ホンモノの食欲」は、「ニセモノの食欲」よりも「かなり強い食欲」だといいます。
食事の量を減らし過ぎると、食事の時以外にも「ホンモノの食欲」が湧いてきてしまいます。
そこに、さらに「ニセモノの食欲」が加わると我慢ができなくなって、手軽に食べられる菓子類や誘惑の強い甘い物などを間食してしまうというわけです。
「3食の食事でホンモノの食欲が満たされていない」ということが、間食をしてしまう大きな原因になっていることがあるといわれます。
痩せようと思って食事量を減らす場合でも、必要最低限のエネルギーや必要な栄養素は「3回の食事」で不足しないように摂取することが大切になりそうです。
栄養バランスが整った低カロリーの食事で「ホンモノの食欲」をしっかりと満たすことが、間食をやめることにつながるといえそうです。
間食したいという衝動は一時的
間食をしたいという衝動に駆られた時、それは「ニセモノの食欲」からくる衝動で、心理的に「一時的なもの」であることがほとんどで、しばらく経てばその衝動はどこかに消えてしまうといわれます。
「ニセモノの食欲」は「一時的なもの」のようです。
5分間我慢する
間食したいという衝動を感じた時には、5分間だけ我慢すると良いといいます。
5分間我慢するだけで、さっきまで感じていた食べたいという衝動は、消えてしまうことがほとんどなのだといいます。
何もせずじっと我慢するのもいいですが、「水を飲む」「歯を磨く」「風呂に入る」「読書をする」「音楽を聴く」など、何か気を紛らわすことをすれば、5分間はあっという間に過ぎてしまいます。
まとめ
「間食」をしてしまうのは、「3食の食事」がきちんと摂れていないことが原因になっていることも少なくないようです。
痩せようとして食事の量を極端に減らしてしまうと、食事時以外でも強い食欲を感じてしまい、我慢できずに間食をしてしまうということも。
痩せるために食事量を減らす際にも、必要最低限のエネルギーと栄養は「3回の食事」でしっかりと摂るようにすることが、「間食」を減らすことにつながるようです。
「間食」をしたいという衝動に駆られても、それが「ニセモノの食欲」の場合には、「5分間の我慢」でかなり抑えることができそうです。
無理せずに間食をやめるためのポイントは、「3回の食事をしっかりと食べて、間食したいと感じたら5分間我慢する。」ということのようです。