郵便物には「目に見えないバーコード」が印刷されている!

配達されてきた郵便物には、切手のところにスタンプが押されていますが、実は、もう一つ「バーコード」が印刷されているといわれています。

このバーコードは、特殊なインクを使って印刷されているので、通常の状態では、目で見ることはできませんが、ブラックライトや紫外線をあてると、はっきりと浮かび上がってきます。

郵便物の仕分けなどの効率化

バーコードは、多くの郵便物をスムーズに仕分けて、効率よく配達できるようにする、という目的で印刷されています。

この見えないバーコードが、郵便物に印刷されるようになったのは、1998年(平成10年)。

郵便番号が「5桁」から「7桁」に変わったときに、印刷されるようになりました。

「区分機」と呼ばれる機械で、郵便物の郵便番号や住所などを読み取り、透明な特殊インクで、バーコードが印刷されます。

「汚い字」「略字」「崩した字」など、機械で自動的に読み取れない場合には、人間の目でチェックして判別されるといいますが、この場合にも、透明なインクで印刷されます。

それ以降、配達までの様々な工程は、このバーコードによって、自動的に振り分けられることになりますが、手作業に比べると、かなりの効率化になっているといわれます。

郵便物は綺麗なまま

通常の状態で、バーコードが見えないようにしたのは、郵便物を受け取った人への配慮のためとされています。

郵便物に、バーコードが印刷されていると、汚れたように感じる人もいるため、目に見えないように印刷するシステムが開発されました。

この、郵便物に印刷された見えないバーコードのおかげで、郵便物が綺麗な状態のまま、仕分けなどの作業が、効率的にできるというわけです。

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このバーコードを、投函前に印刷しておくことによって、「郵便料金の割引」を受けることができるといいます。

ただし、1,000通以上の場合に限られるようですが、大量に発送する際には、利用を検討してみるといいかもしれません。