「SOS」は何かの略語?どんな意味がある?

助けを求めるときに発する「SOS」

タイタニック号が、遭難した時に初めて使ったともいわれる「SOS」は、無線電信で遭難を伝える「モールス信号」です。

「SOS」は、何かの略語のようにも見えますが、どんな意味があるのでしょう。

モールス信号「SOS」

「SOS」は、モールス符号を使った信号の「モールス信号」です

モールス信号は、「長音(ツー)」「単音(トン)」の組み合わせでメッセージを伝えます。

例えば、
「トン・ツー」は「A」
「ツー・トントントン」は「B」
を表します。

救難信号→単純で分かりやすい音

モールス信号としての「SOS」は、救難信号として使われていました。

遭難などで、助けを求めるときには、簡単に素早くメッセージを送ることが重要になります。

そこで、候補に挙がったのが「単音3回、長音3回、単音3回」の組み合わせ。

イメージにすると、単音3回が「•••」、長音3回が「― ― ―」となるので、「単音3回、長音3回、単音3回」の組み合わせは「••• ― ― ― •••」となります。

非常時でも間違いにくいとされる、「単純」で「簡単」な音の組み合わせですが、この「単音3回」が「S」「長音3回」が「O」だったので、「救難信号」「SOS」が用いられるようになったといわれています。

「SOS」自体には、何の意味もないというわけです。

まとめ

「SOS」は、
「Save Our Ship(私たちの船を救って)」
「Save Our Soules(私たちの命を救って)」
「Suspend Other Services(他の仕事は中止して)」
などの略だという説もあるようです。

しかし、「SOS」は、非常時でも、打電しやすくて聴き取りやすいとされる「モールス符号の組み合わせ」なので、特別な意味があるわけではないというのが、実際のところのようです。

無線電信による「SOS」は、長い間、安全な航海のために使われてきましたが、海上遭難・安全システム「GMDSS(Global Maritime Distress and Safety System)」が、1992年に導入されたことに伴って、「モールス信号としての役目」は終えています。