引いた後のおみくじはどうすればいいのでしょう。
「大吉などの良いおみくじは持ち帰って、凶などの悪いおみくじは境内に結びつける」とよく言われますが、実際のところ、引いた後のおみくじは結ぶのがいいのでしょうか、それとも持って帰るのがいいのでしょうか。
おみくじは神様からのメッセージ
おみくじは「神様からのメッセージ」とされていて、吉や凶など、結果の良し悪しにかかわらず、持ち帰っても結びつけても、どちらでも構わないとされています。
おみくじを持って帰る
元来、おみくじは、吉凶にかかわらず「教訓として持ち歩く」ものだったといわれています。
おみくじは神様からのメッセージであり、これから自分が進むべき道を示してくれているので、持ち帰って、折に触れて見直すことが大切だというのがその理由のようです。
おみくじを引いたその場だけで終わりにせず、持ち帰って、後の自分の行動の指針の一つにするというわけです。
おみくじを結ぶ
凶などの悪いおみくじを引いた時には、木の枝などに結んで、悪い運気を流してしまうと考えられたりもしますが、実は、おみくじを「結ぶ」という行為自体に意味があるとされています。
古来から「結ぶ」ということには霊的な意味合いがあると信じられていて、「結ぶ」という行為は「神様とのご縁を結ぶ」という行為だと考えられていました。
このことから、大吉のおみくじを引いた場合にも、「神様とご縁を結ぶことで、おみくじに書かれていることが無事に叶いますように」との願いを込めて、木の枝に結んだともいわれます。
また、凶などのおみくじを引いた場合は、「利き手でない方の手で結べば、それが修行となって凶が転じて吉となる」といわれたりもします。
いずれにしても、おみくじは神様からのメッセージとして、その内容をよく理解し、それを教訓にして以後の生活に役立てることが大切だとされていて、おみくじは、その吉凶に関わらず、持ち帰ってもその場で結んでも、いずれでも構わないとされているようです。
現在では、おみくじを結ぶ専用の場所を設けている神社や寺が多くなっているので、おみくじを結ぶ時には、必ず専用の場所に結ぶようにしたいです。
おみくじの効果はいつまで?
本来、おみくじは「引いた時の状態を表している」とされていて、それが1年間続くのか数日程度なのかは、おみくじを引いた人の心持ち次第といわれます。
おみくじを毎年初詣で引く人にはその1年の指針となったり、運だめし的に引く人には現状の占いのように捉えられたりと、おみくじの効果にははっきりとした期限というものはありません。
大切なことは、おみくじに書かれている内容をよく読んで、以後の過ごし方の参考にしていくということのようです。
また、持ち帰ったおみくじを処分する際には、ゴミとして捨てるのではなく、次のおみくじを引く際などに、神社や寺に納めるようにすると良いといわれます。
おみくじを引いた神社や寺でなくても良いとされていますが、神社で引いたおみくじは神社へ、寺で引いたおみくじは寺へ納めるのが基本のようです。
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おみくじを引いた時には、大吉、吉、凶などの吉凶の順番に一喜一憂するのではなく、良いおみくじを引いても悪いおみくじを引いても、運勢に書かれている内容をしっかりと読んで、それを以後の生活に役立てていくようにするのが良さそうです。
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