応募書類などを提出する際に、提出期限が「○日必着」となっていることがあります。
「必着」という言葉はよく耳にしますが、必着の意味は正しく理解できているでしょうか。
「必着」とは、正確にはどういう意味で、郵便の場合は、何日前までに投函すればいいのでしょう。
「必着」とは
必着とは、「指定された締切日までに届けば有効」という意味で、指定日を過ぎて到着したものは無効となります。
「必ず指定された当日に着かなければならない」という意味ではないので、間違わないようにしましょう。
「10日必着」の場合、指定日の10日到着分は当然有効になりますが、必ずしも10日当日に届く必要はなく、10日以前に届いたものも有効になります。
必着に指定された日にピッタリと届くようにタイミングを見計らって郵便で送ろうとすると、天候や交通などのトラブルで郵便が遅延してしまって、指定された日に届かない可能性もあります。
「○日必着」というのは、指定された日までに届けば良いということなので、指定日当日の到着にこだわらず、指定日よりも前に届くように、余裕をもって投函するようにしましょう。
投函は何日前まで
郵便物が届くのに何日必要になるかは、どこからどこに送るかで変わってきますが、郵便局のホームページ(お届け日数を調べる)で確認することができます。
ここで確認できる日数は、差出元の普通郵便局の窓口に郵便物を出した場合の日数なので、ポストに投函したり特定郵便局や簡易郵便局から出す場合には、プラス1日程度の余裕をもった方が安心です。
これに、天候や交通などのトラブルのことを考えて、さらに早く投函するようにすれば、なお安心です。
郵便ポストの集荷は、基本的には365日毎日行われますが、投函する時間が遅いと、翌日の集荷になることもあるので、注意が必要です。
郵便ポストの集荷時間は、各ポストに掲載されているので、確認しておきましょう。
・平日:月曜~金曜の集荷時間
・土曜:土曜の集荷時間
・休日:日曜、祝日の集荷時間
(土曜の項目がない場合は、平日と同じ扱いになります。)
普通郵便
郵便物を出した時間や郵送先などにもよりますが、普通郵便の場合は、出した日の翌々日までに届くことがほとんどです。
提出期限が「○日必着」となっている場合には、一般的には、指定日の前々日の早い時間までに出せば、期日内に届くことが多いです。
速達
必着の指定日が迫っている場合には、速達で出すと早く届けることができます。
早く届けることができるといっても、普通郵便に比べて、半日から一日早くなる程度で、どんなに早くても、郵便を出した翌日の午前となり、当日に届けることはできません。
速達の場合は、17時までに郵便局に持って行けばその日の夕方に出荷されますが、17時以降になると翌日の午前中の出荷となります。
17時を境にして、その前後で取り扱いが大きく変わるので気をつけましょう。
送付先が近場なら、必着指定の前日の17時までに速達で出せば、何とか間に合いそうです。
ちなみに、速達は、一般の郵便物とは別扱いになるので、郵便物が確実に届く安全性も高くなるといわれています。
必着日の当日や前日の投函でも大丈夫?
必着指定期日の当日や前日に気がついたら、期日に間に合わすことができるでしょうか。
上述のとおり、送付先が近場なら、必着指定の前日の17時までに速達で出せば、何とか間に合わすことができますが、距離が離れていると、速達でも翌日に届けることはできません。
当日に気がついた場合には、郵送で間に合わすことはほぼ不可能です。
新特急郵便
一般的に、郵便物を一番早く届けることができるのは速達ですが、一部の地域では「新特急郵便」というサービスを利用することができます。
「事前申し込み」「継続利用」などの条件がありますが、「午前中の差し出しで、当日の17時頃までに配達」してもらえます。
この新特急郵便が利用できるのは、次の地域です。
・札幌市内 (南区の一部を除く。)
・東京都区内
・名古屋市内
・大阪市内
・福岡市内 (島しょを除く。)
地域は限られていますが、このサービスが利用できれば、必着期日当日の午前中に郵便を出せば、当日の夕方までに届けることができます。
まとめ
「○日必着」というのは、「必ず指定された当日に着くようにする」という意味ではなく「指定された締切日までに届けば有効」という意味です。
配達中のトラブルのことなども考えて、余裕をもって投函するようにしましょう。
普通郵便なら、できれば、必着期日の3~4日前までには投函するようにしたいです。
また、速達は料金が高くなりますが、普通郵便よりも「より早く」「より確実」に届けてくれるサービスです。
重要な書類を必着期日までに「確実に」間に合わせたいという場合には、多少期日までに余裕があっても、速達を利用することを検討してみるのもいいかもしれません。