冬の果物といって、一番に頭に浮かぶのが「ミカン」。
こたつに入ってミカンを食べながらテレビを見るというのは、一昔前の冬の風物詩?です。
よく「ミカンを揉むと甘くなって美味しくなる。」と言われます。
実際に揉んで食べてみると、少し甘くなったような気がしないでもありませんが、ミカンを揉むと本当に甘くなるのでしょうか。
ミカンの糖度が増すということなのでしょうか。
ミカンの酸味が減る
ミカンを揉むと、目には見えないような小さな「傷み」ができますが、酸味成分の「クエン酸」がその傷みを修復していくといわれています。
クエン酸は、ミカンの「酸味成分」なので、クエン酸が減るということは酸味が減るということにつながります。
傷みを修復するためにクエン酸が使われてその量が減っていくと、酸味も減っていき、甘く感じるようになるというわけです。
ミカンを揉むことで、糖分が増すわけではありません。
糖度が増すわけではないので、「元々糖度の低いミカン」はいくら頑張って揉んでも、甘くなることはありません。
やさしく揉んですぐ食べる
ミカンをより甘くしようとして強く揉みすぎると、ミカンの細胞が壊されてかえってまずくなってしまうこともあるといわれるので、揉むときの強さはほどほどに。
ミカンを揉んだ後は傷みが進むのが早くなるので、食べる直前に軽く揉んですぐ食べるようにするのが良さそうです。
日光浴と冷蔵庫
ミカンを「日光浴」させることでも、呼吸が盛んになって酸が減るといわれているので、甘く感じるようになるといわれています。
また、果糖は「冷やす」と甘みを感じやすくなるともいわれているので、冷蔵庫で軽く冷やすことでも一層ミカンの甘みを増すことができそうです。