ワイングラスは「赤ワイン用」と「白ワイン用」とで、大きさが違う?

フランス料理のフルコースでは、テーブルには、たくさんのナイフやフォークが並べられています。

グラスも、乾杯用のシャンパングラスのほか、ワイングラスが、二つ準備されていることが多いです。

一つは、魚料理の「白ワイン用のグラス」、もう一つは、肉料理の「赤ワイン用のグラス」ですが、それぞれのグラスの大きさには、違いがあります。

白ワイン用のグラスは小さい

ワイングラスが、二つ用意されている場合、一般的には、小さい方が「白ワイン用」のグラスで、一回り大きい方が「赤ワイン用」のグラスです。

それぞれのワイングラスの大きさに違いがあるのは、白ワイン用のグラスが、赤ワイン用よりも小さい方が、ワインを美味しく飲めるからというのが、その理由です。

白ワインは冷やして提供

一般的に、白ワインの適温は、辛口タイプで8~13℃、甘口タイプなら5~8℃程度とされますが、これくらいの温度が、一番美味しく感じられるといわれています。

レストランなどでは、白ワインを注文すると、適温に冷やした白ワインが提供されますが、グラスのサイズが小さければ、ぬるくなるのを防ぎやすくなり、さらには、ワインがぬるくなってしまう前に、美味しい状態で飲み切ることができます。

白ワインを「小さいグラス」で飲むことで、白ワイン本来の美味しさが、より味わいやすくなるというわけです。

赤ワインは酸化を進める

一方、赤ワイン用のグラスは、白ワイン用よりも一回り大きくなっていますが、これは「酸化を進めやすくするため」ためだといわれています。

「大きいグラス」を使うことで、ワインの空気に触れる面積が広くなって、酸化が早まり、香りがよく立つようになり、一層味わい深くなるからです。

また、赤ワインは、常温で飲んだ方が美味しいともいわれます。

赤ワインは、最初からぬるい状態で提供されるので、サービスする側も、温度を気にして、何度も注ぎ直す必要がないといわれています。

赤ワイン用のグラスは、大きさが大きいというほか、「丸みを帯びた形」をしていますが、これは、赤ワイン独特の香りを逃げにくくするためとされています。

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赤ワイン用のグラスと、白ワイン用のグラスの大きさが違っているのは、それぞれのワインを、より美味しく味わえるようにするためだったというわけです。