ジーパンの右側の前ポケットの内側には、さらに小さなポケットがついています。
この小さなポケットは、指が二本入るか入らないくらいの大きさで、何を入れるためのものなのか、疑問に思う人も多いでしょう。
実際に、このポケットを使っているという人は、どれ位いるでしょう。
一般的なズボンには、こんな小さなポケットはついていないので、ジーパンの特徴の一つともいえます。
「ウォッチポケット」→「コインポケット」
このジーパンの「小さなポケット」は、当初は「ウォッチポケット」と呼ばれていて、「懐中時計」を入れるのに使われていたといわれています。
しかし、腕時計が普及するようになって、懐中時計が使われなくなると、今度は「小銭」などを入れるのに使われるようになり、「コインポケット」と呼ばれるようになったといわれます。
現在では、懐中時計をもつ習慣はなく、小銭も、財布に入れるのが一般的になっているので、このジーパンの小さなポケットは、「実用的なポケット」というより、「伝統的なデザイン」という意味合いが強くなっているといわれています。
最初のウォッチポケットは「リーバイス」
ジーンズといえば「リーバイス」。
最初に、ブルージーンズが作られたのは、1873年といわれます。
その後、1890年には、「リーバイス501」に、初めて「ウォッチポケット」がつけられました。
当時のカウボーイは、「チェーン付きの懐中時計」を身に着けていたといわれますが、この懐中時計を壊してしまうのを避けるために、リーバイスが、右側の前ポケットの内側に「小さなポケット」を作ったといわれています。
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ジーパンの小さなポケットは、「懐中時計入れ」→「小銭入れ」として使われ、現在では「ジーパンの伝統的なデザイン」になっているということのようです。