「納豆」「くさや」「キムチ」「チーズ」をはじめ、世界には、独特の臭いを発する食べ物が、結構あります。
そんな臭いを発する食べ物の中でも「世界で最も臭い」といわれているのが、北欧スウェーデンにある「シュールストレミング」という「缶詰」です。
その臭さとは、どれ程のものなのでしょう。
シュールストレミングの臭さ
「シュールストレミング」は、ニシンを塩漬けにして発酵させた「保存食」です。
かつては、アイスランドで、魚を地面に埋めたり、岩の割れ目に入れたりして、発酵させた食品の保存法が、スウェーデンに伝わったとされています。
この「シュールストレミング」が、「世界一臭い食べ物」だといわれています。
「世界一臭い」といわれるだけあり、その臭いは「超ド級」で、正に「尋常ではない臭さ」なのだといわれます。
「シュールストレミング」の缶詰のふたを開けた瞬間には、なんとも強烈な臭いが、周りの人々を襲うといいます。
その「臭さ」がどれくらいかというと、「納豆の約18倍」「焼き立てのくさやの6倍以上」という、強烈な臭さといわれます。
「魚が腐ったようなにおい」「長い間放置された生ゴミのようなにおい」などと表現されることも多いようです。
室内で開缶してしまうと、数日間は、臭いが残ってしまうので、必ず屋外で開缶するようにと、注意書きがされているくらいです。
缶詰のふたを開ける際に、中の漬け汁が、一気に噴出することもあるといい、それが衣服についてしまうと、その異臭を完全に取り除くことは、ほぼ不可能ともいわれています。
とにかく、驚くほど強烈な臭さであることは、間違いなさそうです。
パワーも桁違い
シュールストレミングは、缶に封入した後も、発酵が進んでいるので、常温で保存していると、次第に缶が膨らんでいき、そのまま放置していると、「爆発」する危険もあるといわれています。
保存は、必ず冷蔵庫でしなければならないとされています。
シュールストレミングは、何から何まで、「超ド級の常識はずれ」の食べ物といえそうです。