食パンをきれいに切るのは、案外難しいです。
食パンには、弾力があるので、包丁が入りにくくて、力を入れて切ろうとするとパンがつぶれてしまったり、ボロボロと、パンくずが出たりしてしまいます。
パン専用の「波形の刃の包丁」もありますが、あれは、フランスパンなどの表面が堅いパンに使うものといわれます。
食パンなどの柔らかいパンは、「通常の包丁」の方が、きれいに切れるといわれています。
包丁を温める
食パンを切るときには、「包丁を温める」と、思ったより簡単に、きれいに切ることができます。
切れ味もしなやかで、パンくずもほとんど出ません。
パンに含まれている油脂が、包丁の温かさで溶けていくので、「すんなりと包丁が入る」ようになるからです。
バターなどの油脂は、「30℃前後」で溶け始めるといわれます。
食パンを切るときには、刃先が、常にパンの外側にあるようにして、軽く前後に動かしながら、下へ動かしていくのが、切り方のポイントともいわれています。
包丁を温めても効果がない場合
「焼き立ての食パン」の場合は、パン全体が、まだ温かいので、包丁を温めても、あまり効果がありません。
ホームベーカリーなどで、自分で食パンを焼いたときは、「パンが冷めてから」温めた包丁で切った方が、きれいに切れるといわれます。
油脂が少ないフランスパンなどの場合も、包丁を温めても、あまり効果が期待できないようです。
この場合は、パン専用の「波形の刃」の包丁を使えば、切りやすいといわれています。
包丁の温め方
包丁は、「熱いお湯につけて温める」のが、良いとされています。
コンロの火などで直接あぶると、刃が傷んで、切れ味が悪くなることもあるので、やめておいた方が無難なようです。
きれいに切った食パンを、ラップに包んで冷凍しておき、食べる時に、そのままトーストすれば、時間が経っても、おいしく食パンを食べることができます。