「初節句」2023年の雛人形はいつから飾る? しまう日は?

雛人形

女の子の初節句で気になるのが雛人形を飾る時期。

初節句の雛人形は、「正月が終わったらすぐに飾る」「節分が終わった後からでないとダメ」「大安に飾る」など、いろんな声が聞こえてきますが、いつから飾るのが正しいのでしょう。

雛人形を飾る時期

雛人形を飾る時期は、早くても、節分後の「立春が過ぎてから飾る」のが一般的とされています。

立春は、節分の翌日なので「節分で豆まきをして厄を払ったあとに雛人形を飾る」という風に考えると分かりやすいです。

「2023年の立春」は「2月4日」です。

立春を過ぎれば季節は「春」ですが、雛祭りは、春という季節を寿ぐという意味もあるので、春になるのを待ってから飾るというわけです。

地域によっては「正月の松の内の期間が明けてから飾る」とか、月遅れの4月3日が雛祭りの地域では「春休みが始まる頃に飾る」ということもありますが、雛人形を飾るのは立春を過ぎてからというのが一般的です。

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雨水の日

雛人形を「雨水の日」に飾ると良縁に恵まれるといわれるので、雨水の日を選んで雛人形を飾る人も多いようです。

「雨水の日」から「啓蟄(けいちつ)の日の前日」までが「雨水の期間」となりますが、その初日の「雨水の日」は、2023年は「2月19日」となります。

雨水の日は、雪が雨に変わって春に向かっていく節目の日とされ、昔から農耕の準備をはじめる目安とされてきました。

娘の良縁を願って雨水の日に雛人形を飾るというのは、可愛い娘のことを想う親心がよく感じられます。

できれば大安に飾る

雛人形を飾るのに、大安にこだわる必要はないかもしれませんが、初節句はとてもめでたいことなので、縁起を担いで、大安に飾るようにするといいかもしれません。

大安以外の日でも、「時間を選べばさわりなし」とされるので、都合によって調整してみてください。

六曜によって、雛人形を飾るのが良いとされているのは、次のとおりです。

・大安:終日「吉」
・友引:朝夕「吉」
・先勝:午前「吉」
・先負:午後「吉」
・赤口:正午頃「吉」
・仏滅:なし

雛人形をしまう時期

ひな祭りの3月3日が終わると、雛人形はしまいますが、雛人形をしまうのは、「ひな祭りが終わってから2週間程度」(3月中旬頃まで)が目安になります。

雛人形は「啓蟄(けいちつ)」の日にしまうのが良いとされています。

啓蟄は二十四節気のうちの一つで、2023年は「3月6日」が啓蟄です。

「啓蟄」は「春の温かさを感じ、冬ごもりしていた虫が這い出る」という意味があります。

雛人形をいつしまえばいいか迷った時には、啓蟄の日にしまえば、まず間違いはありません。

雛人形をしまう時期が遅れると、お嫁に行けない?

「雛人形をしまうのが遅れると、婚期が遅れる」とよく言われます。

これは「片付けもきちんとできないようでは、一人前の女性になれず、お嫁さんにもなれない」という、しつけの意味を込めた言い伝えとされます。

雛人形を飾るのもしまうのも、情操教育の一つと捉えているといえそうです。

雛人形は天気の良い日にしまう

「雛人形をしまうのが遅れると、婚期が遅れる」と言われると焦ってしまうかもしれませんが、雛人形をしまう時期については、早くしまうということよりも、「天気の良い日」にしまうということを優先させた方が良いともいわれます。

天気が良い日にしまう理由は、天気が良い日は「湿度が低い」からです

高級な雛人形は、絹やレーヨンを使っていることが多いのですが、使用している生地にとっては湿気が大敵となります。

湿気の多いジメジメした日に雛人形をしまうと、人形に湿気を残したまましまうことになってしまい、翌年にカビやシミができてしまうということにもなりかねません。

雛人形は、焦って早くしまうよりも、人形を大切にするという意味からも、天気の良い湿気の少ない日にしまうことを優先させた方が良いようです。

まとめ

雛人形を飾る時期やしまう時期には、「この日でなければならない」という明確な決まりのようなものがあるわけではありません。

飾る時期は立春が過ぎてから、しまう時期は天気の良い湿気の少ない日ということを念頭に置いて、それぞれの家庭の都合の良い時期を選ぶようにするといいです。

ひな祭りは、女の子が健やかに成長して幸せが訪れることを願う大切な行事です。

家族みんなで、楽しくお祝いをしてあげたいですね。

雛人形の上手な買い方(外部サイト)