大小さまざまな大きさのものがある「トウモロコシ」ですが、どんな大きさのトウモロコシにも「共通した法則」があるといいます。
それは、「どんなトウモロコシでも、粒の総数は必ず偶数になる」という法則です。
どんなに大きなトウモロコシでも、どんなに小さなトウモロコシでも、この法則には例外はないとされています。
トウモロコシの「粒の数」と「成長過程」
トウモロコシの粒の数が偶数になる秘密は、その成長過程にありました。
トウモロコシは、1つの茎に「雄花」と「雌花」ができますが、雄花の固まりは「オス穂」、雌花の固まりは「メス穂」と呼ばれます。
普段美味しく食べているトウモロコシは、この「メス穂」の部分が成長したものとされています。
「メス穂」は、成長していく際に粒が二つに分裂して成長していくといわれますが、必ず二つに分裂していくので、何回分裂しても、必ず「偶数個」になるというわけです。
トウモロコシを輪切りにしてみるとよく分かりますが、一つの軸には、必ず「二つの粒」がついています。
「トウモロコシの粒の総数が必ず偶数になる」のは、「トウモロコシの粒が必ず二つに分裂して成長しいくから」というのが、その理由でした。
「トウモロコシ」のいろいろな呼び方
全国のトウモロコシの生産量の約半分は、北海道で生産されているといわれていますが、北海道では「トウキビ」と呼ばれることも多いといわれます。
その他、
岐阜では「マルキビ」
長野では「トウマメ」
鹿児島では「タカキビ」
関西では「ナンバン」「ナンバ」
などとも呼ばれています。
どれも、外国から入ってきたことが、強く意識された呼び方だといわれます。
トウモロコシは、16世紀にポルトガルから伝えられたといわれますが、それ以前に中国から伝わっていた「モコロシ」という食べ物によく似ていたので、「唐(=舶来)のモロコシ」という意味で「トウモロコシ」と呼ぶようになったといわれています。
ちなみに、「トウモロコシ」を漢字で書くと「玉蜀黍」となります。