「しゃっくり」は、「横隔膜のけいれん」によって引き起こされるといわれています。
しゃっくりの「ヒクッ」という音は、このけいれんで「声門が開く」ときに漏れるものとされています。
しゃっくりは、「刺激の強いもの」や「熱いもの」を食べたことがきっかけで起こることが多いといわれます。
「横隔膜のけいれん」はクセになりやすい傾向があるといわれていて、しゃっくりを一度起こすと続けて出やすいともいわれています。
しゃっくりを止める方法としては、
「冷たい水を一気に飲む」
「横になって眼球を軽く圧迫する」
「横隔膜を意識して息を止める」
などが効果的だともいわれます。
「しゃっくりが100回続くと死ぬ」「しゃっくりが三日続くと死ぬ」などといわれたりもしますが、実際のところは、しゃっくりが続いて死んだ人はいません。
しゃっくりの「ギネス記録」
世界では、「68年間」もしゃっくりが続いた人がいて、「ギネス記録」にも載っているといわれます。
その人は、アメリカ人の「チャールズ・オズボーン」という人で、1922年に始まったしゃっくりは、亡くなる一年前の1990年まで続いたといいます。
彼は、バラエティー番組などにも出演して全米でも人気がありましたが、亡くなる一年前になって、どうしてしゃっくりが止まったのかは今でも謎のままのようです。
しゃっくりは不快なものですが、慣れれば生活をするのに支障はないということかもしれません。
「脳腫瘍」が原因のしゃっくり
イギリスに、3年間しゃっくりが止まらなかった男性がいましたが、この男性には「脳腫瘍」があることが分かり、その腫瘍を取り除いたら、しゃっくりが止まったといいます。
脳腫瘍が原因になって、しゃっくりがでていたということだったのです。
このように、重篤な疾患のサインとしてしゃっくりが出ることもあるので、「しゃっくりが続くと死ぬ」というような俗説が生まれたのかもしれません。