50歳での妊娠は可能?妊娠できる確率は?

結婚する年齢は、昔に比べると相対的に高くなってきていています。

そのことも要因の一つになり、高齢になってから妊娠する女性も増えていて、全妊婦に占める35歳以上の妊婦の割合が、1割程度に達しているといわれています。

しかし、高齢になってから出産を望んだとしても、全ての人が妊娠できるというわけではありません。

高齢になると妊娠しにくくなることを、多くの人が漠然と感じている一方で、閉経前なら妊娠は可能でと考えている人もいます。

ただ、閉経直前まで、若い頃と同じように妊娠・出産できるのかといえば、必ずしもそういうわけではないようです。

日本人の平均閉経年齢は50歳前後といわれていますが、それ以前から、妊娠できる能力は次第に衰えていっているといわれます。

50歳を過ぎてから妊娠する確率は、決して高いとはいえないというのが現実のようですが、実際に妊娠している人がいるということも、また事実です。

「50歳で妊娠することは可能?」と問われたら、「閉経前なら妊娠の可能性はゼロではない。」というのが、一つの答えになりそうです。

50代での妊娠

50代で妊娠する確率

50代で自然妊娠する確率は、ほとんどゼロに近くなるともいわれます。

ただ、体外受精になると、若干確率が高くなるとされていて、日本でも、体外受精をうける人は増える傾向にあるといわれています。

妊娠する確率は、年齢によって大きな違いがあり、高齢になるほど妊娠する確率は低くなっていき、40代後半になると、体外受精でも妊娠できる確率は急激に下がって、2%以下になるといわれています。

当然ですが、出産率はもっと低くなります。

50代になると、その確率はさらに下がって、体外受精をしても、妊娠・出産できる確率は、かなり厳しくなるというのが現状のようです。

ただ、50歳以上での妊娠中絶が、毎年平均して20件程度報告されているということは、興味深いことです。

毎年、20人程度の人が、50歳以上で自然妊娠していると考えられるからです。

全体の妊娠・出産数から見れば、ごく少数にはなりますが、50歳になっても妊娠・出産できるということは、確かなことだといえそうです。

流産の確率は高くなる

着床して妊娠の反応がみられた場合でも、流産することもあります。

流産する確率は、年齢が高くなるほど高くなっていき、30歳では10%程度ですが、50歳になると50%を超えるともいわれています。

高齢になるほど妊娠する可能性は低くなっていきますが、それとは逆に、流産する確率は高くなっていくということになります。

妊娠は何歳まで可能?

一般的に、女性の妊娠力は、33歳頃から低下し始めるといわれています。

妊娠が難しいとされる人の割合は、25歳では3.5%程度ですが、35歳では11%、40歳になると33%というように、年を重ねるごとに高くなっていくといわれます。

50歳になると、90%以上の人が、妊娠することが難しくなるともいわれています。

50歳という年齢が、妊娠できる年齢の上限の目安ということができるかもしれませんが、50代での妊娠・出産が全く不可能というわけではないようです。

ただ、高齢になれば、それだけ妊娠・出産に対するリスクが増えるということも確かなようです。

高齢出産と不妊

健康な男女が排卵日に性行為をした場合に妊娠する確率(自然妊娠の確率)は、35歳未満なら20~25%程度ですが、35~40歳になると10~15%程度になるとされています。

さらに、40代後半になると、その確率は4%程度にまで下がり、50代ともなると、その確率はほとんどゼロに近くなるといわれています。

高齢になれば、それだけ卵子も老化し、婦人病や子宮筋腫なども増えることが、妊娠が難しくなる要因になっているとされています。

高齢になっても元気な赤ちゃんを産む人はたくさんいますが、高齢になってから出産を望む場合には、「妊娠できる期間が限られている」ということを、強く意識しておく必要がありそうです。

高齢での妊娠・出産

妊娠・出産は、年齢には関係なくとても大変なことです。

若くても不妊に悩まされている人や、赤ちゃんに異常が見られる場合もあるので、高齢出産だけに危険が伴うというわけではありませんが、高齢出産ならではのリスクというものも当然でてきます。

しかし、ひと昔前と比べれば、高齢出産の安全性がかなり高くなってきているのも事実のようです。

子供は欲しいけれども高齢だからという理由で諦めている人も、医師などとよく相談した上で、その可能性を信じて妊娠・出産に挑んでみるというのも一つの選択肢になりそうです。