「肥満は遺伝する」ということをよく耳にしますが、本当に、肥満は遺伝するのでしょうか。
今は太っていなくても、親が太っていると、自分も、将来あんな太った体になるのではないかと、不安に感じる人も少なくないようです。
肥満の遺伝子
肥満の詳しいメカニズムは分かっていませんが、「代謝」や「食欲」に関係すると考えられる「肥満遺伝子」は存在するといわれています。
「太りやすい体質」というのは、本当にあるということになります。
しかし、「太りやすい体質=必ず太る」というわけではないようです。
「肥満遺伝子」をもっていても、太っていない人もたくさんいるとされています。
肥満の原因
「肥満」の主な原因は、「栄養の摂りすぎ」と「運動不足」で、「肥満遺伝子」は「第二の要因」にすぎないといわれています。
まずは「生活習慣」、その次が「肥満遺伝子」というわけです。
いくら「肥満遺伝子」があるからといって、「摂取する栄養」が少なければ太る心配もありません。
「母親」も「祖母」も太っていて、「自分」も太っているというような場合は、「肥満の体質」が遺伝している可能性が高いかもしれませんが、「遺伝だから痩せるのは無理」と諦める必要はないようです。
三世代を通して太っている場合には、「生活習慣」が似ていたり「同じような食べ物」を食べていることなどが、「肥満の原因」になっている可能性が高いといわれます。
「生活習慣」や「食べ物」などは、肥満遺伝子の有無にかかわらず、変えようと思えばいくらでも変えることができます。
生活習慣
「肥満遺伝子」だけでなく、「たくさん食べる食習慣」や「あまり運動しない生活習慣」などが、親から子へ引き継がれていくことも多いといわれます。
一度、自分の「食習慣」や「生活習慣」を振り返ってみるといいかもしれません。
「太りやすい習慣」になっていないか、チェックしてみましょう。
食べた「摂取カロリー」と、運動した「消費カロリー」を比べてみて、「消費カロリー」の方が多ければ皮下脂肪が増えることもないので、太ることはないといえます。
「摂取カロリー」と「消費カロリー」には、「食事」と「運動」が関係していますが、「肥満遺伝子」は関係していません。
太っている人は、絶対的に「摂取カロリー」が過剰となっているといわれます。
「両親」や「祖父母」が太っていて、「自分」も肥満気味の場合は、「肥満遺伝子」が原因の一つにあるかもしれませんが、それ以上に「食事」や「運動」の方が大きな原因になっていることが多いといわれます。
肥満が気になったら、まずは、自分自身の「食習慣」や「生活習慣」を振り返ってみるといいかもしれません。