プッチンプリンなど、スーパーで売られている「カップ入りのプリン」は、「3連パック」になっているものが多いです。
「プリン」というと、「3連パックのプリン」を連想する人も多いですが、どうして、プリンは、1個ずつのバラ売りではなくて、3個セットで売られていることが多いのでしょう。
それには、発売当初の時代背景が関係していたようです。
「母親」と「子供二人」
カップ入りのプリンが初めて販売されたのは、1971年(昭和46年)といわれています。
発売当初の「プリン」は、「単体」で売られていましたが、販売開始から5年後の、1976年(昭和51年)に「3連パック」のプリンが販売されました。
プリンを「3個セット」にしたのは、「母親と子供二人」で食べることを、想定したからだといわれています。
当時の各家庭の「家族構成」は、「両親と子供二人」という家庭が、全世帯の約38%と、最も多かったといわれます。
父親がいない昼間に、母親と子供二人が、おやつにプリンを食べるのには、「3連パックのプリン」がちょうどよかったというわけです。
現在では、子供一人の家庭も多くなっていて、以前とは、状況が変わっていますが、それでも、3連パックプリンの人気は、健在のようです。
「4連パックのプリン」も販売されていますが、やはり「3連パック」の方が、よく売れているといわれます。
実際に、スーパーで売られているのを想像してみると、「2個パック」では割安感があまりなく、「4個パック」だとちょっと多すぎると感じてしまうからかもしれません。
消費者心理も含めて、プリンは「3連パック」が一番売れやすい、ということのようです。
ヨーグルトは「4連パック」が人気
スーパーには、プリンのほかにも、「ヨーグルト」「ゼリー」「納豆」など、「3連パック」の商品がたくさんありますが、「ヨーグルト」に関しては、「3連パック」よりも「4連パック」の方が、人気が高いといわれています。
ヨーグルトは、朝に食べることが多く、「4個あれば、夫婦2人だと2個ずつ食べられるし、家族みんな(父親+母親+子供二人)でも食べることができる」というのが、「4連ヨーグルト」の人気の理由ともいわれています。
こちらには、「父親」も頭数に含まれています。
おやつに食べる「プリン」は、「母親と子供」の「3個」、朝食に食べる「ヨーグルト」は、「家族みんな」の「4個」が必要になるということのようです。