豆腐の賞味期限切れ/食べても大丈夫なのはいつまで?

賞味期限切れの豆腐

いろいろな料理に使いやすい便利な食材の「豆腐」は、常に冷蔵庫に保存しているという方も多いのではないでしょうか。
 
いつもある食材だからこそ、いつの間にか賞味期限が切れてしまっているということも少なくありません。
 
しかし、少しくらい賞味期限が過ぎた豆腐でも、煮込み料理などに使ってしまうということはよくあることです。
 
そうして調理された豆腐料理を食べたとしても、お腹を壊してしまうというようなことはほとんどありません。
 
実際のところ、賞味期限を過ぎてしまった豆腐は、いつまでなら食べても大丈夫なのでしょうか。

豆腐の「賞味期限」と「消費期限」

食べ物には、「賞味期限」と「消費期限」とがあります。
 
豆腐を始めとした食べ物を美味しく安全に食するためには、この「賞味期限」と「消費期限」との違いをしっかりと理解しておく必要があります。
 
賞味期限を少し過ぎた豆腐を食べてもお腹を壊さなかったとしても、消費期限を過ぎた豆腐を食べるとお腹を壊す可能性が高くなってしまいます。

豆腐の賞味期限

賞味期限は、美味しく食べることができる期間のことで、この期間を過ぎた豆腐を食べると味は落ちているかもしれませんが、食べたことで健康を損ねることに直結するというわけではありません。
 
賞味期限が過ぎた豆腐が、即「腐った豆腐」につながるというわけではないので、賞味期限が少し過ぎた豆腐でも、きちんと調理して食べれば、お腹を壊してしまうことはそんなに多くはありません。
 
感覚的に、賞味期限が過ぎた豆腐を食べるということに抵抗がある人も多いかもしれませんが、「賞味期限が過ぎた豆腐=腐った豆腐」というわけではありません。

豆腐の消費期限

消費期限は、安全に食べることができる期間のことで、この期間を過ぎた豆腐を食べると、健康を損ねる心配が大きくなります。
 
消費期限を過ぎた豆腐が、全て腐った状態というわけではありませんが、腐った状態に近い豆腐であると考えられます。
 
消費期限が過ぎている豆腐は、安全性という面から考えれば、食べないという選択が賢明だといえます。

パック入り豆腐の賞味期限

絹ごし豆腐や木綿豆腐は、水と一緒に容器にパック詰めされて販売されているのが一般的です。
 
水は、輸送中の緩衝材として豆腐の型崩れを防止する役目がありますが、水の中にいる微量の菌や豆腐をパック詰めする際に入る菌などのため、パック入り豆腐の賞味期限は、長くても1週間程度の設定になっていることがほとんどです。

充填豆腐の賞味期限

充填豆腐は、パック入り豆腐のように完成した豆腐をパックに詰めるのではなく、直接、容器に豆乳と凝固剤を入れて密封し、その後加熱して豆腐を固めていきます。
 
豆乳を容器に充填して密閉した後に加熱によって殺菌が行われることにより、豆腐が完成した後の菌の増殖がかなり抑えられるので、賞味期限・消費期限ともに長くなるという特徴があります。
 
充填豆腐の賞味期限は、数週間~1ヵ月程度のものも珍しくなく、10ヵ月の賞味期限の「絹ごし豆腐」などもあります。
 
充填豆腐は口当たりがなめらかで、食感としては絹ごし豆腐に近いため、厳密には絹ごし豆腐ではありませんが、パッケージでは「絹ごし豆腐」と記載されていることが多いです。

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賞味期限切れの豆腐のチェック

賞味期限切れの豆腐は、美味しく食べることは期待できませんが、状態によっては、安全に食べることは可能といえます。
 
賞味期限を過ぎた豆腐は、見た目、臭い、味などをチェックしてみて、その豆腐を食べても大丈夫かどうかを判断してから料理に使うようにしましょう。

豆腐のチェックポイント

・パックが膨らんでいないか
・パックの水が濁っていないか
・豆腐が黄色く変色していないか
・豆腐の表面がネバついていないか
・酸味がかった臭いがしないか
・すっぱい味がしないか

賞味期限切れの豆腐を食べるとき

賞味期限切れの豆腐を食べる場合には、できるだけ生で食べるのは避けて、加熱してから食べるようにしましょう。
 
加熱することで殺菌の効果が期待でき、生で食べるよりも食中毒の危険性がグッと低くなるからです。
 
豆腐を加熱することで全てが殺菌されるというわけではないので過信は禁物ですが、それでも、生で食べるのに比べると、かなり安心度は高くなります。
 
おすすめの料理は、「マーボー豆腐」「揚げ出し豆腐」「肉豆腐」など、加熱時間が長くて味が濃いめの料理です。
 
加熱することで多くの菌が死滅しますし、さらにニンニクやショウガなどの殺菌効果が高いとされる食材を使って濃いめの味付けにすることで、風味も加わり美味しく食べることができます。

開封後の豆腐を長持ちさせる保存

パックに掲載されている豆腐の賞味期限は、基本的には、未開封の場合の賞味期限です。
 
一旦開封すると、豆腐の傷みが速くなるので、できるだけ早く食べてしまうことが肝心です。
 
開封した豆腐を保存する場合には、豆腐をタッパーなどに入れて水を満たして密封し、冷蔵庫で保存するようにすれば、比較的豆腐を長持ちさせることができます。
 
この際、豆腐は電子レンジで1分間程度加熱してから保存すると良いといわれています。
 
タッパーの水をこまめに交換することで、賞味期限内の豆腐なら、1~2日程度は保存可能だといわれています。
 
また、未開封であっても、豆腐を冷蔵庫では保存せず、常温で保存しているような場合は傷みが速くなるので、賞味期限内であったとしても、食べる際には豆腐の状態をしっかりと見極めるようにしましょう。

まとめ

豆腐は、賞味期限が過ぎた日数によっては安全に食べることも可能ですが、美味しく食べることは期待できません。
 
賞味期限を過ぎてから長期間経過した豆腐は、当然のことながら、食中毒になる危険性が高くなります。
 
豆腐を長期間保存することが想定されるような場合には、賞味期限が比較的長く設定されている充填豆腐を選ぶようにするといいかもしれません。
 
賞味期限を過ぎたからといって、即その豆腐が食べられないというわけではありませんが、やはり豆腐は風味を楽しみながら美味しくいただきたいものです。
 
そのためには、食べる分だけの豆腐をこまめに購入するというのが一番の方法といえそうです。