春キャベツの旬な時期/冬キャベツと比べて栄養価が高い

春キャベツ

キャベツは、スーパーに行けば一年中買うことができますが、特に春に出回るキャベツは「春キャベツ」と呼ばれ、柔らかくて甘味があり、生で食べるのには最適です。
 
春キャベツは、「新キャベツ」「春玉」などと呼ばれたりもしますが、春キャベツの旬な時期や選び方などを紹介します。

春キャベツの旬な時期

春キャベツは、文字通り春に出回るキャベツですが、時期的には3月から6月頃に出回るキャベツのことをいいます。
 
春キャベツに対して、11月から3月頃に出回るキャベツは「冬キャベツ」と呼ばれています。
 
冬キャベツは「寒玉」とも呼ばれますが、厳寒期以降に収穫されるものは「越冬キャベツ」と呼ばれることもあります。

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「春キャベツ」と「冬キャベツ」の違い

同じキャベツでも、春キャベツと冬キャベツとでは、味や食感などにかなり違いがあります。
 
【春キャベツ】
・葉が薄くて柔らかい
・球状で小さめ
・水分が多い(生食向き)
・葉の巻きが緩い
・甘みがある
・中まで黄緑色
 
【冬キャベツ】
・葉が厚くて硬め
・楕円状で大きめ
・水分が少ない(加熱調理向き)
・葉の巻きがキツい(葉と葉が密着している)
・甘みは少ない(旬の終わりに近づく程甘さは増す)
・薄緑色
 
春キャベツ、冬キャベツのほか、7月から10月頃に出回るキャベツは、「夏秋(かしゅう)キャベツ」「高原キャベツ」と呼ばれます。
 
キャベツは暑さに弱く、暑い日が続くと、とうがたって品質が落ちたり、腐ったりしやすいですが、夏秋キャベツは、寒玉の品種を改良したキャベツで暑さに強くなっています。

春キャベツの選び方

春キャベツの選び方としては、見た目は「みずみずしく」「つや」があり、持った時には「軽め」のものが美味しいとされています。
 
芯の切り口が色づいてたり乾燥したりしているものは鮮度が落ちているので、芯の切り口はきれいなものを選びましょう。
 
ちなみに、春キャベツ以外のキャベツは、ずっしりと重いものを選ぶと良いといわれます。

春キャベツの保存方法

春キャベツは、乾燥に弱くてしおれやすいので長期間の保存は難しいです。
 
保存方法は、芯の部分をくり抜き、水を含ませたキッチンペーパーなどを詰めて、野菜保存袋やラップなどに包んで、野菜室や冷暗所で保存。
 
切り売りしているキャベツは、切り口からどんどんと水分がなくなっていくので、早めに使うようにしましょう。

春キャベツの栄養価

春キャベツは、「ビタミンC」「ビタミンk」「ビタミンU」「カロテン」などの栄養素を多く含んでいて、一般的な冬キャベツと比べると、「ビタミンC」は約1.3倍、「カロテン」は約3倍も多く含まれているといわれます。
 
特に、ビタミンCに関しては、春キャベツの葉1枚食べれば、レモン1個分のビタミンcが摂取できるともいわれています。
 
さらに、キャベツには、胃炎や胃潰瘍の改善につながる成分や、発ガン抑制物質も多く含まれているといいます。
 
ちなみに、キャベツの絞り汁から発見された「S-メチルメチオニンスルホニウムクロライド」という成分は、別名キャベジンと呼ばれていますが、胃腸薬の「キャベジン」は、これにちなんで名付けられたといわれています。
 
また、キャベツに含まれている酵素には強い殺菌力があり、がん細胞やウィルスを除去する作用があるともいわれていて、アメリカのがん研究では、キャベツは、がんを予防する効果の高い食品であると確認されているといいます。

ビタミンC

ビタミンcには、強力な抗酸化作用があり、体に有害とされるな活性酸素から細胞を守ってくれますが、キャベツの抗酸化力は、ブロッコリーやアスパラガスと並んで、野菜の中でもトップクラスといわれています。

ビタミンk

ビタミンkには、止血をしたり骨を丈夫にしたりする効果があるといわれています。

ビタミンU

ビタミンUは、キャベツから発見された成分で、粘膜の再生に必要なたんぱく質の生成を助ける働きがあります。

傷ついた粘膜を修復する効果もあるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの予防や治療にも役立つといわれています。

カロテン

カロテンは、抗酸化作用が強く、紫外線の害から体を守ってくれる働きがあります。

カロテンを多く含んだ春キャベツは、アンチエイジングの効果も期待できそうです。

まとめ

春キャベツも、他の時期のキャベツと含まれている栄養素はほとんど同じですが、ビタミンcやカロテンなどの含有量が、他の時期のキャベツと比べて多く、栄養価も高くなっています。
 
保存が難しい春キャベツですが、春キャベツが旬の時期には、新鮮で美味しいうちにたくさん食べるようにして、美肌、風邪予防などにもつなげたいですね。