「あさり」を美味しく食べるためには、調理をする前に「砂抜き」をすることが大切です。
「あさりの砂抜き」は、海水と同じくらいの濃度の塩水に「あさり」を何時間もつけておくのが一般的だといわれます。
場合によっては、一晩中つけておくということもあります。
時間がかかるというイメージがある「あさりの砂抜き」ですが、10分程度でできてしまう簡単な方法もあるようです。
「50度のお湯」を使う「あさりの砂抜き」
「あさりの砂抜き」では、海水と同じくらいの濃度の常温の塩水を使うことが多いですが、早く砂抜きをするためには「50度のお湯」を使うと良いといわれます。
この時に使うお湯は「塩水」ではなく普通の「水道水」です。
「50度のお湯」を使えば、10分程度であさりの砂抜きができてしまうといいます。
お湯が「冷たすぎる」と砂が上手く抜けず、「熱すぎる」とあさりが死んでしまうというので、お湯の「温度」には要注意です。
温度計がない時には、「沸騰させたお湯」に同じ量の「水道水」を混ぜれば、ほぼ50度のお湯になります。
「1リットルのお湯」を沸騰させて「1リットルの水道水」と混ぜれば、ほぼ50度の2リットルのお湯ができるというわけです。
お湯につける際には、ボールの中にザルを置いて「二重底」のようにしておけば、後の作業がしやすくなります。
50度のお湯を使った砂抜きの「手順」
・適量の50度のお湯を用意する。
・お湯に「あさり」を浸ける。
・10分程度浸けたままにしておく。
・お湯が冷めてきたら適宜お湯をたす。
・10分経ったらお湯を捨てて「あさり」を洗う。
これで「あさりの砂抜き」が完了です。
砂抜きが終わって「あさりの口が少し開いている」ことが確認できれば、砂抜きができているのだといいます。
50度のお湯に浸けることで、身が縮みにくくなって味も良くなるともいわれます。
砂抜きしたあさりの保存
「50度のお湯」を使った場合
「50度のお湯」を使って砂抜きをすると、かなりの時間短縮になりますが、あさりを温かいお湯に浸しているので日持ちはしません。
砂抜きをした日に調理してしまうことが肝心です。
「常温の塩水」を使った場合(一般的な砂抜きの場合)
「常温の塩水」を使った一般的な方法で砂抜きをしたあさりは、「冷蔵庫」や「冷凍庫」で保存するのが良いといわれます。
「冷蔵庫」で保存する場合は、砂抜きしたあさりを殻付きのままビニール袋などに入れて保存、「冷凍庫」で保存する場合は、砂抜きしたあさりを殻付きのままフリーザーバッグなどに入れて保存します。
「冷蔵庫」で2~3日、「冷凍庫」なら1カ月程度保存することができるといわれます。
冷凍保存していた場合は、解凍せず冷凍のまま調理しますが、冷凍するとあさりの旨味成分が増えるといわれています。
まとめ
「あさりの砂抜き」は、海水と同じくらいの濃度の塩水を使って長時間つけておくことが多いですが、50度程度のお湯を使えば、かなりの時間が短縮できます。
ただ、50度のお湯を使って砂抜きをしたあさりは日持ちしないので、その日のうちに調理してしまうことが大切です。