市外に電話をかけるとき、最初にプッシュするのが「市外局番」。
市外局番は、北海道札幌市は「011」、長崎県長崎市は「095」など、どれも、必ず「0」から始まっていますが、市外局番の最初が、「0」になっているのには、何か理由があるのでしょうか。
国内開放指定番号
一般的に、札幌市の市外局番は、「011」といわれますが、厳密に言うと、「011」のうちの「11」が、本当の意味での「市外局番」といわれます。
それでは「0」は、何のためにあるのでしょう。
市外局番の最初の「0」は、「国内プレフィックス」と呼ばれる「国内開放指定番号」で、国内通話を示す「合図」になっているといいます。
固定電話は、その地区の電話局の「交換機」につながっていて、外から電話をかけると、交換機が、その電話の回線につなぎます。
国内開放指定番号の「0」は、「国内につなぐ電話」であることを知らせる、合図の役目をしているというわけです。
固定電話の電話番号のしくみ
一般の固定電話の番号は、次のような順序で、割り振られているといわれます。
「国内プレフィックス(0)」+「市外局番(1~4桁)」+「市内局番(1~4桁)」+「加入者番号(4桁)」
このうち、「市外局番」と「市内局番」の合計の桁数は、「5桁」になります。
例えば、東京で「03-△△△△-××××」という電話番号の場合は、
最初の「0」が国内プレフィックス、
「3」が市外局番、
「△△△△」が市内局番、
「××××」が加入者番号
ということになります。
横浜の「045-△△△-××××」の場合は、
最初の「0」が国内プレフィックス、
「45」が市外局番、
「△△△」が市内局番、
「××××」が加入者番号
となります。
東京も横浜も、「市外局番」と「市内局番」の合計の桁数は、5桁になっています。
東京と大阪は、市内局番は、4桁となっていますが、市外局番が、それぞれ「3」「6」と1桁なので、合計すると、5桁になるというわけです。
何もないという意味を表す「0」ですが、電話番号の場合には、重要な意味があったというわけです。