碁石は「白」と「黒」とで大きさが違う!

囲碁は、今から4,000年くらい前に、中国で生まれたとされていますが、日本に伝わってきたのは、飛鳥時代だといわれています。

囲碁に使われる「碁石の数」は、標準的には、「白石が180個」「黒石が181個」で、「合計361個」です。

高級な碁石になると、白石は、組織が緻密で光沢につやのある「ハマグリ」、黒石は、硬質でキメが細かい「粘板岩(ねんばんがん)」で作られているといわれます。

「碁石のサイズ」は、「白石が直径21.9mm」「黒石が直径22.2mm」と、黒石の方が、0.3mm大きくなっています

また、「碁石の厚み」も、黒石の方が、約0.6mm厚くなっています

白は「膨張色」、黒は「収縮色」

「白石」と「黒石」の大きさの違いは、それぞれの色がもたらす効果に理由があります。

色には、物を大きく見せる「膨張色」と、小さく見せる「収縮色」がありますが、白は「膨張色」で、黒は「収縮色」です。

このために、同じ大きさの「白い物」と「黒い物」を並べると、白の方が、5%ほど大きく見えるといわれます。

囲碁の場合、「白石」と「黒石」の大きさが同じだと、碁盤上の「白石」と「黒石」の数が同じでも、一見すると、白石の方が、優勢に見えてしまい、黒石の人が、気分的に不利になってしまうというのです。

そのため、碁盤上で、それぞれの石が、同じくらいの大きさに見えるように、「黒石」の方が、「白石」よりも若干大きく作られているというわけです。