北海道と沖縄、量る場所で「体重が変わる」?

体重は、日本中、どこで量っても、同じ重さだと思うかもしれませんが、実際のところは、量る場所によって、微妙に重さが変わるといわれます。

北海道で、体重60kgだった人が、同じヘルスメーターを、沖縄まで持って行って体重を量ると、59.91kgになるといいます。

わずかですが、北海道にいる時よりも、沖縄にいる時の方が、体重が減っていることになります。

どうして、量る場所によって、体重が変わるのでしょう。

「重力」と「遠心力」

量る場所によって、体重が変わるというのは、「重力」と、地球が自転していることによる「遠心力」が、影響しているとされています。

物の重さは、「重力」の影響を受けますが、それと同時に、地球の自転による「遠心力」の影響も受けています。

このため、「遠心力」の影響を強く受ける場所ほど、体重は「軽く」なるといわれます。

「両極」では重く、「赤道上」では軽い

地球は、真円ではなく、やや横に長い「楕円形」をしていて、地球の自転軸に近い「北極」や「南極」に近づくほど、遠心力の影響は、少なくなるといわれます。

「北極」や「南極」は、自転軸からの距離が、ほぼゼロということになるので、遠心力の影響を、ほとんど受けません。

このため、地球で、一番体重が重くなるのは「北極」「南極」で、そこから、赤道に近づいていくほど、体重は軽くなっていき、「赤道上」で、一番軽くなるとされています。

「北海道」と「沖縄」を比べてみると、より北極に近いのは「北海道」で、より赤道に近いのは「沖縄」なので、「北海道」で量った方が、「沖縄」で量るよりも、体重が重くなるというわけです。

北海道で量った時と、沖縄で量った時の差は、約0.15%とされているので、
北海道で、体重が60kgだった場合には、沖縄では、.09kg(=90g)少ない、59.91kgになるというわけです。

ただ、場所によって体重が異なると、不都合なこともあるので、市販の体重計には、「北海道用」「本土用」「沖縄用」の3種類が用意されているといわれます。