夜空の星が、チラチラとまたたく理由は?

夜空に、チラチラと星がまたたいている光景は、とてもロマンチックです。

しかし、星は、自分自身で、光を強くしたり弱くしたりしているわけではありません。

どうして、星は、またたいて見えるのでしょう。

光の屈折

星が、またたいて見えるのは、地球を取り巻く「大気の揺らぎ」が、原因とされています。

大気の密度は、一定ではなく、「冷たい空気」と「暖かい空気」とでは、空気の密度が異なり、光を通す「屈折率」が、違ってきます。

地球から、星を見ると、大気中を通って、何度も屈折を繰り返してきた「光」を見ることになるので、またたいているように見えるのだといいます。

また、「冷たい空気」と「暖かい空気」が出会うところでは、「風」が吹きますが、これも、「またたいて見える原因」になるといわれます。

星が、またたいて見えるのは、川底にある石が、流れている水を通して見ると、揺らいで見えるのと、同じ原理だというわけです。

「星のまたたき」は、「大気の揺らぎ」が原因なので、大気のない宇宙空間では、星は「単なる光の点」に見えて、またたくことはない、といわれています。

大気の状態で、またたき具合が変化

大気の状態によって、星のまたたき方は、変化するといわれています。

大気が、不安定な状態になると、光の屈折も大きくなるので、星のまたたきも、より大きく見えるようになるといわれます。

一般的に、冬には、星が、大きくまたたいているように見えますが、これは、季節風などの影響で、上空の大気の流れが、激しくなっていることが、原因の一つになっているといわれています。