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寝言に返事をしてはいけない理由/寝言を発する原因とは?

「寝言を言っている人に返事をすると、その人が狂って死んでしまう。」と言われることがあります。

寝言を言っている時には、近くに霊が来ていて、その霊と会話をしているので、そこに割って入ると、会話をしていた霊が怒ってしまい、寝ている人の魂を黄泉の世界に連れ去ってしまう。

だから、寝言を言っていても返事をしてはいけないというのですが・・・。

都市伝説や迷信の類と思われるかもしれませんが、寝言に返事をするのは、科学的に見てもあまり良いことではないようなのです。

寝言

睡眠中に言葉を発するのが「寝言」ですが、寝言に返事をしてはいけない理由には、睡眠の際の身体の状態と大きな関係があります。

睡眠は、大きく「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類に分けることができます。

レム睡眠は、身体は深く眠っているけれども脳は活発に働いている「浅い眠り」の状態で、ノンレム睡眠は、身体も脳も眠りが深い「深い眠り」の状態です。

睡眠中は、それらの睡眠の状態が、周期的に入れ替わっています。


レム睡眠中の寝言

レム睡眠時には夢を見ることが多く、寝言も夢に関連したことが多いといわれています。

脳は活発に働いていますが、身体は休んでいる状態で、筋肉が弛緩状態になっているので、はっきりとした言葉の寝言ではなく、むにゃむにゃといったような、聞き取りにくい寝言になるといわれています。

レム睡眠時に、まぶたの下では眼球運動が確認されるといいますが、この眼球運動は睡眠中の視点移動ともいわれていて、夢を見ている時の反射行動とされています。

寝言は、朝方の浅い眠りのときに出やすいとされています。

ノンレム睡眠中の寝言

ノンレム睡眠時には、レム睡眠時に比べると、寝言を言うこと自体は少なくなりますが、寝言を言う際には、日常生活に関連する寝言が多くなり、怒りや悲しみなどの「負の感情」が寝言に現れやすいといわれています。

ノンレム睡眠の際の寝言は、筋肉の緊張が保たれているために、比較的はっきりして、内容を聞き取ることができるのが特徴とされています。

ストレスがたまっていると、ノンレム睡眠時の寝言が多くなるといわれています。

通常は、夢を見ていても、実際に言葉を発することは少ないといわれますが、肉体的な疲労や強いストレスを受けている場合には、寝言を言うことが多くなるといいます。

寝言に返事をしてはいけない理由

寝言は、レム睡眠時に発することが多いといわれていますが、寝言に返事をすると、さらにそれに答えて会話をしようとして、脳がさらに覚醒状態になってしまう可能性があるといいます。

身体が眠っている状態で、脳がさらに覚醒してしまうと、脳が十分に休息できなくなってしまいます。

寝言に返事をすると、レム睡眠の邪魔をして、睡眠の質が落ちてしまい、十分な睡眠の効果が得られないというのが、寝言に返事をしてはいけないとされる大きな理由です。

寝言に対して返事をされると、次の日には頭痛が起こるという人もいるくらいです。

一方のノンレム睡眠の時は、はっきりと寝言を言いますが、眠りが深いので、返事をしたとしても、そのことを認識することはほとんどないので、あまり影響はないともいわれています。

子供は寝言を言いやすい

子供の睡眠は、レム睡眠の割合が高いという特徴があります。

ほとんど一日中眠っている生まれたばかりの赤ちゃんは、レム睡眠が約50%を占めるといわれています。

成人のレム睡眠の割合が約20%といわれているので、かなり高い数字です。

レム睡眠中に脳を活発に動かしながら脳を育てていき、脳が上手く機能するようになってくると、夜にまとめて眠るというリズムができてくるといいます。

小学生くらいまでの子供が寝言をよく言うのは、脳が発達途上にあって、睡眠中に脳のスイッチが、上手く切り替わらないからだといわれています。

寝言は、成長するにつれて次第に減っていくのが一般的ですが、大人になってからでも、ストレスが多いと寝言が増える傾向にあるといわれています。

寝言を発する原因

寝言を発する原因には、いろいろなことが考えられます。

寝言は、生理的に発せられるので、何も問題のないことが多いですが、それまではあまり寝言を言わなかった人が、急に寝言を言うようになった場合は、眠りが浅くなっていたり、何らかの病気が原因になっていることもあります。

生理的な寝言

「生理的な寝言」には、次のような特徴があるといわれています。

・子供に多い。
・成長するにつれて寝言の回数や長さが減っていく。
・25歳前後を境にして言わなくなることが多い。
・短く小さな声で感情的な言葉は少ない。

これらに当てはまるようなら、そんなに心配しなくても良さそうです。

ストレス

寝言は、眠りが浅くなるレム睡眠の時に発することが多くなりますが、眠りが浅くなる代表的な原因が「ストレス」です。

仕事や育児等で、日常的に強いストレスを感じている場合には、それが寝言の原因になっている場合があります。

強いストレスが溜まっていくほど、寝言の回数が増え、寝言の長さも長くなっていくといわれているので、心当たりがある場合には、ストレスに対する対処を考えましょう。

自分なりのストレス予防法・発散法を見つけて、ストレスをため込まないようにすることが大切です。

病気が原因になっている寝言

病気が原因になって、寝言を発していることもあります。

この場合には、身体に異常が起きているシグナルとして寝言を発しているとも考えられます。

寝言の原因となっている病気を治していけば、寝言も次第に少なくなっていきます。

寝言を発するようになる病気・症状には、次のようなものがあります。

高熱

インフルエンザなどで高熱が出ている場合に、寝言を発することがあります。

意識がもうろうとしていることも多く、うわ言のような寝言になりますが、高熱が原因となっているので、高熱の原因になっている病気を治すことで、寝言は治まっていきます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に無呼吸の状態が生じる疾患ですが、肥満が原因となっていることが多いといわれています。

無呼吸の間は苦しいはずなので、当然眠りも浅くなってしまい、寝言を発しやすくなります。

うめき声のような、声にならない寝言を言うことが多く、同時にいびきをかくことも多いといわれます。

寝言と同時に、いびきや無呼吸の状態があるようなら、睡眠時無呼吸症候群が寝言の原因になっている可能性が高いです。

レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、レム睡眠に異常が生じる疾患です。

レム睡眠時は、本来なら、脳は起きていて身体は眠っているため、筋肉が緩んでいて身体を動かしにい状態になっていますが、レム睡眠行動障害では、何らかの異常によって、レム睡眠中にも筋肉が緩まなくなっています。

筋肉が緩んでいないので、言葉を発しやすく寝言も多くなるといわれます。

50歳以降の男性に多く、夢の中のことを、現実世界で行動してしまうという特徴がありますが、身体が動きやすい状態になっているので、中には歩き出してしまう人もいるといいます。

夜鷲症

夜驚症(やきょうしょう)は、小さな子供に多く見られる症状です。

突然、悲鳴や叫び声を上げて目を覚ましますが、目を覚ました後は、一定の時間、動悸が激しくなったり呼吸が荒くなることが多いといわれます。

恐い夢を見ていたとは限らず、子供自身も、なぜ自分が叫び声を上げたのか分からないということがほとんどです。

深い睡眠状態から急激に目を覚ますため、脳の一部だけが覚醒して、他の部分は眠ったままという状態になっていてるので、言葉をかけても届かないといわれます。

夜驚症は、大抵の場合は、思春期までに自然に治癒するといわれています。

まとめ

寝言にもいろいろな種類があって、多くの場合は、あまり心配のいらない「生理的な寝言」であることが多いといわれますが、寝言を言っている場合、睡眠の質のことを考えると、これに答えるのは、科学的に見てもあまりいいことではないようです。

昔の人たちは、寝言に答えることが健康に良くないということを経験的に知っていて「寝言を言っている人に返事をすると、その人が狂って死んでしまう。」というような言い伝えを残していったのかもしれませんね。




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