神社やお寺でおみくじを引いた時、一番気になるのは「大吉」「吉」「凶」などの運勢ですが、おみくじには、それら以外にも、「和歌」「漢詩」「詳しい運勢」なども書かれています。
本来、おみくじで一番大事なのは、神様・仏様からの「お告げ」にあたる部分とされますが、神様からのお告げは「和歌」で、仏様からのお告げは「漢詩」で書かれていることが多いです。
これらの内容は、読んでもあまり意味がよく分からないので、おみくじを引いた時には、「大吉」や「凶」といった吉凶を見るだけで、運勢に書かれている内容は、ほとんど読まないということも多いです。
おみくじでは吉凶も大事ですが、それよりも大切なのが「運勢の内容」だといわれていて、そこに書かれている詳しい運勢の内容の意味をよく理解して、それからの生活に活かしていくことが大事なことだとされています。
おみくじに書かれている運勢の文面の言葉の意味や見方・読み方などについて紹介します。
おみくじに書かれている運勢の内容の意味
おみくじは、神様・仏様からのメッセージで、運勢に書かれている内容は、そのメッセージを簡潔に表したものとされています。
どうしても、吉凶の結果が気になってしまいますが、運勢の内容を読んで、その意味をしっかりと理解した上で、それ以降精進して過ごしていくことが肝心というわけです。
特に、「大吉」を引いた場合は、これに慢心しないようにし、逆に、凶を引いた場合でも、今がどん底ならば、これ以上落ちることが無いと前向きに考えることが大切だとされています。
おみくじの和歌・漢詩
おみくじの「和歌」や「漢詩」は、おみくじのルーツの名残りといえるものです。
おみくじは、天台宗の僧侶・元三大師(がんざんだいし)良源が、信者からの相談に五言絶句で応えたのが起源になっているといわれていますが、この名残りが今のおみくじの「和歌」や「漢詩」として残っているといわれています。
最近では、「和歌」や「漢詩」の解説が付されたおみくじも多くなり、内容や意味も分かりやすくなっているものが多くなっています。
おみくじの運勢の言葉の意味の一覧
おみくじの運勢に書かれている言葉は、現代の言葉で分かりやすく書かれていることもありますが、聞き慣れない言葉が書かれていることも多いです。
一般的におみくじに使われている言葉の意味を紹介します。
・争事・争い事(あらそいごと):他人とのいさかい、争い、喧嘩、訴訟
・出づ(いづ):出てくる、現れる、発生する
・出ずべし(いづべし):出てくるだろう
・出でず(いでず):出てこない
・失物・失せ物(うせもの):失くした物、落とし物
・抱人・抱え人(かかえびと):使用人、雇い人
・訓(くん):教える、物事の意味を説く
・障り(さわり):問題、障害
・耺・職(しょく):職業、仕事
・相場(そうば):株、株式相場
・造作(ぞうさく):家の建築、改築
・平(たいら):普通、平凡
・旅立ち(たびだち):旅行
・便り・たより(たより):連絡、知らせ
・土木(どぼく):家の建築、改築
・走人・走り人(はしりびと):失踪者・消えた人
・本復・本服(ほんぷく):病気の回復、地位や名誉の回復、財産が戻ってくる
・待人・待ち人(まちびと):人生を良い方向に導いてくれる人
・向吉(むこうきち):これから吉に向かう
・凶向吉(きょうむこうきち):今は悪いが後で良くなっていく
・家移り・屋移り(やうつり):引っ越し、転居
・安し(やすし):簡単、容易、難なくできる
・病事(やまいごと):病気に関すること
まとめ
おみくじに書かれている内容は、良い方向へ進んで行くための神様・仏様からのアドバイスとされています。
運勢は、日々の努力で変えていくことができるとされているので、引いたおみくじの吉凶に一喜一憂することなく、書かれている運勢などの内容の文面をじっくり読んで、それからの生活に役立てていくというように、前向きに考えるようにすると良いかもしれません。
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