人間の性別は、受精したときに決まりますが、「ワニ」「ヤモリ」「トカゲ」などの性別(オス、メス)は、生まれるときの「卵の温度」で決まるといわれています。
「ミシシッピワニ」は、「30℃以下の場合はメス」「34℃以上だとオス」「その間の温度ではオスまたはメス」。
「ヤモリ」は、「26℃以下がメス」「29℃以上がオス」。
この2種類だけを見ると「温度が低いとメス」のようにも思われますが、卵の温度で性別が決まる全ての種が、温度が低ければメス、高ければオスというわけでもなく、それぞれの種によって、様々なパターンがあるといわれています。
性別が決まる温度のパターンは「3種類」
生まれるときの卵の温度が、「低温 → 高温」と変化する際の性別のパターンには、3種類のパターンがあるとされています。
「メス → オス」
「オス → メス」
「メス → オス → メス」
の3パターンです。
このことを利用すれば、人工的に「オス」と「メス」を産み分けることも、可能とされています。
一方、自然界では、「温暖な気候」や「寒冷の気候」のどちらか一方の状態が長く続くと、「オス」「メス」のどちらかだけしか誕生せず、絶滅の危機に瀕してしまうということもあるといわれます。
そう考えると、様々な自然環境の中で「ワニ」「ヤモリ」「トカゲ」などが、今まで生存し続けてきたということは、奇跡的なことなのかもしれません。
生物としては、メスの方が強い?
どうして温度によって性別が決まるのか、はっきりとした理由は、分かっていないようですが、生物にとって過ごしにくい環境の中では、メスが多くなる傾向があるといわれています。
「生物はメスが基本で、メスの方がオスよりも耐久力がある」ともいわれます。
これは、環境の変化に対応して繁殖率を保ち、種を存続させるためではないかと考えられているようです。
「人間」も「動物」も、強いのは「女性」ということなのでしょうか。