「寝る子は育つ」というのは本当?

昔からよく「寝る子は育つ」と言われますが、本当に「睡眠」が「子供の成長」に関係しているのでしょうか。

「睡眠」と「成長ホルモン」

人が眠っている間には、「成長ホルモン」が大量に分泌されているといわれています。

人の睡眠は、「深い眠り(ノンレム睡眠)」と「浅い眠り(レム睡眠)」とを繰り返しているとされますが、
特に、眠りに入った初期の頃の「深い眠り」のときに、「成長ホルモン」が多く分泌されているといわれています。

成長ホルモンは、「たんぱく質の合成」や「骨の成長」を促して、「たんぱく質」を筋肉に取り込む働きをし、「疲労の回復」にも役立っているといわれます。

また、成長ホルモンは、「傷ついた細胞を修復したり」「筋肉を増やしたり」「骨を伸ばしたり」する役割を担っていて、「体の発育」にとって、とても重要なホルモンとされています。

この成長ホルモンは、起きている昼間よりも、寝ている夜の方が多く分泌されるので、「睡眠」が「成長」につながるといわれるわけです。

睡眠の初めの頃には、成長ホルモンが多く分泌されますが、
睡眠の後半になると、エネルギー源の「脂肪」や「たんぱく質」を分解するコルチゾールなどのホルモンの分泌が盛んになるといわれています。

人が目覚めるのが、この頃とされています。

また、睡眠時間の長い子供ほど、脳の「海馬」の体積が大きいことも分かっています。

海馬は、「記憶」や「感情」に関わる部位とされています。

このことからも、「睡眠」は「子供の発育」に良い影響を与えているといえそうです。

ただし、あまり睡眠時間が長くなりすぎると、睡眠中に何度も目覚めてしまい、「睡眠の質」が下がってしまうということもあるようですが‥。

賢い元気な子に育てるためには、夜遅くには「勉強しなさい。」と言うよりも、「早く寝なさい。」と言う方がいいのかもしれません。

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