高校野球で「コールドゲーム」になる条件は?

高校野球の試合で、点差が大きく開いたとき、審判によって試合終了の宣告をされるのが「コールドゲーム」。

「コールドゲーム」=「cold game」=「お寒い試合」と考える人もいるようですが、「コールドゲーム」は「cold game」ではありません。

「コールドゲーム」=「called game」

「コールドゲーム」の「コールド」とは、「宣告」という意味を表す「called」です。

辞書によると、「コールドゲーム」は「野球で、降雨、日没、その他得点がかけ離れているなどの事情によって、審判員が試合終了を宣告する試合」とあります。

プロ野球では、点差によるコールドゲームは認められていませんが、高校野球の地方予選の場合は、「円滑な試合運営を図る」という理由から、「コールドゲーム」のルールが採用されることも少なくありません。

点差による「コールドゲーム」

高校野球の地方予選の場合は、「強豪校」と「実力の差がある高校」とが対戦することもあり、選手の「体調」や「疲労」などを考慮して、「コールドゲーム」が導入されているといわれています。

また、地方予選では試合数も多いので、コールドゲームを採用しないと、試合時間が長くなってしまい、試合日程がきつくなってしまうということもあるといわれます。

高校野球の点差によるコールドゲームについては、2000年度以降は、日本高校野球連盟(高野連)の通達によって、ルールの統一が図られたといわれます。

「5回以降で10点差以上」または「7回以降で7点差以上」の差がつけば、その試合は終了となります。

点差はあるにせよ、まだ逆転のチャンスが、全くゼロではないのに、途中で試合終了の宣告を受けてしまう高校球児にとっては、正に「冷たい試合(=cold game)」といえるかもしれません。

この「点差によるコールドゲーム」は、地方予選に限って採用されていて、全国大会となる「甲子園大会」では、点差によるコールドゲームは採用されていないといいます。

ちなみに、地方予選でも「決勝戦」だけは、点差によるコールドゲームは採用されないといわれています。