タクシー
「タクシー」は、街中や特定の場所でお客さんを乗せて目的地まで運ぶ営業用の自動車です。
「タクシー乗り場」「街中の流し」「無線配車」などで乗客を乗せて、基本的に「料金」は、基本料金プラス時間・距離などによる「メーター制」ですが、夜間には「割増料金」がかかります。
「料金を表示する運賃表示器」のことを「タクシーメーター」といいますが、「タクシー」という呼び名は、この「タクシーメーター」がつづまったものといわれています。
「タクシー」が初めて登場したのは、1912年(大正元年)といわれていて、料金は、最初の「1マイル(約1.6km)」が「60銭」だったといわれます。
当時の「山手線の運賃」が「1区間5銭」だったことを考えると、タクシーは「かなり高価」な乗り物だったといえます。
ハイヤー
一方の「ハイヤー」は、客の依頼で、営業所から派遣される運転手つきの自動車のことをいいます。
「ハイヤー」は、完全予約制で、街中での流し営業をすることはできません。
「ハイヤー(hire)」には「雇う」とか「借りる」という意味がありますが、ハイヤーを依頼すると「運転手つきの車を借りた」ことになるので、営業所を出てから営業所に戻るまでの料金を支払うことになります。
「ハイヤー」は、あらかじめ決められた乗車場所から降車場所まで、依頼内容どおりの運行をしますが、運賃は依頼の際に決められます。
「移動する」ことだけを考えると、「ハイヤー」は「タクシー」よりも割高になりますが、ハイヤーはタクシーと違って、運転手がドアの開閉をしてくれるので、気分的な満足感は高くなります。
また、ハイヤーには、タクシーのような表示灯や料金表示の義務がないので、一見すると、一般の黒の高級車と見分けがつきません。
ハイヤーは、法人などが定期契約をする場合が多いようです。
まとめ
「タクシー」と「ハイヤー」の違いはいくつかありますが、一番大きな違いは「流し営業ができるかどうか」だといえそうです。
「手軽に乗るならタクシー」「気分的な満足感を味わいたいならハイヤー」といえるかもしれません。