「軟水」と「硬水」の違いは?

「ミネラルウォーター」には、いろいろな種類があります。

自動販売機で売っている250ml程度のものから、スーパーなどで売っている2Lの大きな容器のものまで、様々な容量の「ミネラルウォーター」が売られています。

また、水自体にも種類があって、「軟水」もあれば「硬水」もありますが、この「軟水」と「硬水」とでは、どんな違いがあるのでしょう。

「軟水」と「硬水」

「軟水」と「硬水」の違いを一言でいうと、
水に含まれている「カルシウム」「マグネシウム」「量の違い」
ということができます。

・水に含まれている「マグネシウム」と「カルシウム」の量が「少ない」水 →「軟水」
・水に含まれている「マグネシウム」と「カルシウム」の量が「多い」水 →「硬水」

「軟水」「硬水」の定義は、国によっても違いがあるとされますが、
日本では、水に含まれる「カルシウム」と「マグネシウム」の濃度で表される指標「硬度」が、
・100以下:「軟水」
・101~300:「中硬水」
・301以上:「硬水」
というのが、おおよその目安になっているようです。

軟水

日本の水は、ほとんどが「軟水」といわれています。

素材の味を引き出しやすいとされる「軟水」は、「煮物」などの料理に適していて、「緑茶」などの風味も出しやすいとされています。

水分が吸収されやすいので、お米もふっくらと炊き上がるといわれます。

泡立ちがいいのも「軟水」の特長とされます。

硬水

一方の「硬水」は、「ミネラル分」が豊富に含まれていますが、そのまま料理に利用するのは、あまり向いていないといわれます。

ヨーロッパの水のほとんどが「硬水」といわれますが、
ヨーロッパでは、水をあまり使わずに、野菜自体に含まれる水分を利用して蒸したり、オーブンで焼いたりする料理法がよく使われるといわれます。

米も「炒めたり」「蒸したり」して、水を使わずに「スープストック」や「牛乳」で煮たりするといいます。

ただ、肉などの「灰汁」が出やすくなるので、「灰汁が多い料理」には適していたり、「洋風料理」や「パスタを茹でる時」に使うと、コシが出たりもするともいわれます。

用途によって使い分け

「硬度」が高くなるほどクセが強くなり飲みにくく感じるようになるとされますが、「健康」や「美容」のために、「カルシウム」や「マグネシウム」がたくさん含まれている「硬水」を選ぶということもあります。

赤ちゃんの「ミルク」を作るときは、硬度が高すぎると、赤ちゃんのお腹に負担がかかるので、ミルクには、できるだけ硬度の低い「軟水」が良いともいわれます。

「軟水」と「硬水」には、それぞれのメリットがあるので、用途に応じて、上手に使い分けできるようにしたいですね。