「冷凍」と「冷蔵」の違いは?

冷凍

「冷凍」は「氷点以下に冷やして凍結させること」といえます。

「生鮮食品の長期間保存」「輸血液の保存」「生物体の保存」などの際には、「冷凍」させることが多いといわれます。

日常的には「食品を保存するため」に「冷凍する」ことが多いですが、冷凍された食品は「冷凍庫」で保存します。

「味噌漬け」や「塩漬け」にされた食品など、食品によっては「0℃以下」に冷やしても凍結しにくい場合もあります。

販売されている「冷凍食品」は「-18℃以下」で保存することが、「食品衛生法」で義務付けられています

「インスタントコーヒー」などで「フリーズドライ(freeze dry)」という表示がありますが、これは、水溶液などを凍結させて真空装置の中で水分を昇華させる方法で、「冷凍乾燥」と呼ばれています。

冷蔵

一方の「冷蔵」は「低温で保存すること」といえます。

「食品」や「飲料水」などの「腐敗を防止」したり、「薬品」「フィルム」などの「変質を防止」したりするために、冷蔵されます。

「冷凍冷蔵庫」は「冷凍庫」と「冷蔵庫」が一体になったものですが、小型の冷蔵庫を除けば、家庭用の冷蔵庫のほとんどが、このタイプといえます。

「冷凍冷蔵庫」の「冷蔵室の温度」は、場所によっても異なりますが、一般的には、「冷蔵室の中央部分」で「3~5℃程度」、「ドアポケットの部分」で「6~10℃程度」といわれます。

チルド

「冷凍」と「冷蔵」の中間に「チルド(chilled)」がありますが、「チルド」は「冷却された」という意味で、「0℃前後での冷蔵」のことをいいます。

「チルド食品」は、凍結しない程度に冷却して保存性を高めたもので、「冷凍食品」ほど長期間の保存はできませんが、「冷凍」や「解凍」による「品質の低下」を防ぐことができるとされています。

また、「冷凍冷蔵庫」の「チルド室」は、「ヨーグルトなどの乳製品」「納豆などの発酵食品」「ちくわなどの練り製品」の保存に適しているといわれています。