破竹の勢い(はちくのいきおい)
「破竹の勢い」の意味
制止することができないほどの猛烈な勢い。
「破竹の勢い」の語源・由来
「破竹の勢い」の語源は、「晋書」杜預伝にある、以下の故事が由来になっています。
晋(しん)の国の武帝は、呉(ご)の国を滅ぼそうと軍を南下させていましたが、2月に武昌(ぶしょう)を攻略した時、その地で軍議を開きました。
その軍議の際に、ある者が言いました。
「もうすぐ春です。
長江の水が増水するのは間もなくのことです。
この地に長く留まることは難しいでしょう。
いったん軍を引き揚げて、再び冬に軍を挙げた方が得策かと思います。」
これを聞いた将軍の杜預(とよ)は、
「今、我々の軍は勢いにのっている。
たとえて言うなら、竹を裂くときのようだ。
最初の一節を裂き、二節、三節と裂いていけば、あとは自然に裂けていく。
軍が勢いにのっているこの機を逃すべきではない。」
と言って、攻撃の準備を整えました。
3月になり杜預の軍は一気に呉に攻め込み、ついに呉は滅んでしまったのです。