ズボンのファスナーのことを「社会の窓」という理由は?

男性のズボンのファスナーが開いていることを、「社会の窓が開いている」といいます。

スボンのファスナーから社会が見えるというわけではないでしょうが、どうして、ズボンのファスナーのことを「社会の窓」と呼ぶのでしょう。

ラジオ番組「社会の窓」

1948年(昭和23年)~1960年(昭和35年)に、NHKラジオで「社会の窓」という番組が放送され、人気を集めていたといいます。

当時は、「社会の窓」という言葉が流行語にもなっていたといわれます。

その放送内容が、「社会の矛盾をついて真相を掘り下げる」というものだったので、大事なものが隠されている場所を「社会の窓」と言うようになり、
それがいつの間にか、男性の大事な部分が隠されているズボンのファスナーも、「社会の窓」と言われるようになっていったといわれています。

ちなみに「社会の窓」の対象は「男性だけ」です。

女性の場合は、「社会」の科目名に引っ掛けて、「理科の窓」などと言われることがありましたが、こちらは、ほとんど普及しないまま使われなくなりました。

英語では「XYZ」

英語では「社会の窓が開いている」というのは、「XYZ」と言うといわれます。

これは、「Examine your zipper」の「XYZ」を取った言い方とされています。

「Examine your zipper」とは、「あなたのジッパー(ファスナー)を調べてください」という意味で、
そう言われた人が、自分でファスナーを調べてみると、開いていることに気づくというわけです。

英語では、「開いている」と言う直接的な言い方ではなくて、「調べてください」と遠回しな言い方をするようです。