春や秋は引っ越しをする人が増えるシーズンですが、一口に引っ越しといっても、一軒家、マンションなど、どんな家に引っ越しするかは人それぞれ。
最近では、引っ越しの挨拶をしない人も増えているようですが、これから新しい場所で快適に過ごしていくためにも、できればご近所さんには挨拶をしておきたいものです。
引っ越しの際にご近所さんに挨拶する場合、どの範囲まで挨拶をしにいけばいいのでしょうか。
また、引っ越しの挨拶の時に持って行く品物は、どんなものを持って行けばいいのでしょうか。
引っ越しの挨拶の範囲
引っ越しの挨拶(戸建ての場合)
戸建ての場合の引っ越しの挨拶は、一般的に言われているのが「向こう三軒両隣」です。
「向こう三軒両隣」とは、自分の家の「右隣」と「左隣」、そして道路を挟んだ「向かい」の三軒という意味です。
戸建ての場合、家の裏にも接している家がある時には、そちらにも挨拶をすることが多いようです。
自分の家と接している家には挨拶に行くと考えれば分かりやすいかもしれません。
また、引っ越した地域に町内会などあれば班長さんなどがいるはずなので、その人にも挨拶をするといいです。
その地域特有の挨拶の慣例などがあることもありますが、町内会の班長さんなどにまず挨拶をしておけば、それらのことを教えてもらえたりもするので、ご近所への挨拶も行きやすくなります。
特に町内会などもなく、どこまで挨拶をすればいいか判断に迷う場合には、「向こう三軒両隣」を基本にして、状況によって挨拶するかどうか悩んでしまった場合には、そんなに多い軒数でなければ挨拶しておく方がいいかもしれません。
挨拶されて嫌な気がする人はいませんし、後から挨拶しておけばよかったと後悔するよりは、挨拶をしておく方が断然おすすめです。
引っ越しの挨拶(マンションの場合)
小規模なマンションの引っ越しの挨拶であれば、全戸に挨拶をするのがいいかもしれませんが、戸数が多いマンションの場合にはそういうわけにはいきません。
マンションの場合は、「両隣と上下」が基本といわれます。
マンションでは、両隣の世帯とは壁一枚で分れているので、音や振動などが思いのほか伝わってしまうこともあります。
上階と下階の世帯とも同じような状況です。
また、状況にもよりますが、小さな子供を連れて家族でマンションに引っ越す場合には、子供が思わぬ迷惑をかけてしまうこともあるので、同じ階の少し広い範囲に挨拶をすることも考えた方がいいかもしれません。
マンションの場合は「両隣と上下」を基本にして、必要に応じてプラスαといったところでしょうか。
引っ越しの挨拶に持って行く品物
日用品が無難
引っ越しの挨拶に持っていく品物を何にしようかと悩むことも多いですが、変わったものよりも日用品が定番といえます。
多くの家庭で使われていて、種類の少ない日用品なら、決して邪魔になるようなことはありません。
「洗剤」は、よく引っ越しの挨拶で使われますが、案外好みがあって、決まったメーカーのものしか使わないという家庭も結構あるようです。
それに比べると、サランラップやアルミホイルなどは、こだわりが少ない日用品なので引っ越しの挨拶には最適といえます。
その地域で使われているゴミ袋なども、必ず使うものなので喜ばれそうです。
「サランラップ」「アルミホイル」「ゴミ袋」などは、誰もが使うもので、メーカーなどのこだわりもほとんどないので、貰って困るということはまずありません。
お菓子やお茶などの食品類もよく使われますが、これらも好みがあるので避けた方が無難なようです。
挨拶に行って不在だった場合、食品類の賞味期限のあるものだと余計な気を遣うことにもなってしまいます。
引っ越しの挨拶の品物には熨斗をつける
引っ越しの挨拶に持って行く品物には熨斗をつけるのが一般的です。
熨斗の表書きは、一般的には「ご挨拶」とします。
スーパーなどで買った場合には、サービスカウンターに持って行けば、無料で熨斗をつけてくれるところも多いようです。
引っ越しの挨拶に行くタイミング
引っ越しの挨拶は、できれば引っ越しの前日までに済ませておくといいです。
引っ越しの当日には、トラックの駐車などでご近所に迷惑をかけることにもなるからです。
引っ越し前に挨拶するのが難しいようなら、引っ越し後のなるべく早いタイミングでの挨拶を心がけましょう。
挨拶に行く時には、できれば家族揃って行くようにし、小さな子供がいる場合などは「子供が騒がしくてご迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いします。」など、前もって気になることを伝えておくと、トラブルも起こりにくくなります。
~・~・~・~・~
新しい生活は不安なこともありますが、それ以上にワクワクすることがたくさんあります。
ご近所さんとうまくやっていくためにも、引っ越しの挨拶をきちんとして、すっきりとした楽しい気持ちで新生活を始めたいですね。