「眠いとき」「疲れたとき」「退屈なとき」など、時間と場所を選ばずに、思わず「あくび」が出てしまうことがあります。
無意識に出てしまう「あくび」ですが、「あくび」は、人にうつるものなのでしょうか。
あくびの原因
「あくび」がでる原因には、諸説ありますが、血液中の酸素が少なくなってきたとき、大きく息を吸い込んで酸素を取り込み、血液の循環を促そうとするためというのが、有力な説とされています。
他にも、「体温の調節をするために」という説もありますが、これは、あくびをすることで、脳の温度が0.3℃程度下がる、ということが理由になっているといわれます。
肉体的に疲労しているときに出やすい「あくび」ですが、生理的なメカニズムについては、まだよく分かっていないというのが、実際のところのようです。
あくびはうつる
「あくびは、人に伝染する」といわれることがあります。
定説はありませんが、全くの俗説というわけでもないようです。
部屋が「酸素不足」の状態になっているときは、誰もが「あくびをしやすい状態」にあるといわれます。
そんな状況で、人があくびをしているのを見ると、無意識のうちに気がゆるみ、思わず「あくび」が出てしまうことがあるというのです。
こうした「連鎖反応」が繰り返されることで、「あくびが人に伝染している」ように見えてしまうというわけです。
あくびがうつりやすい関係
「あくびがうつる」のは、「人間」や「チンパンジー」などの高等な動物だけだといわれますが、「あくびのうつりやすさ」は、「人間関係の深さ」も関係するといいます。
「親族」「友人」「知人」「恋人」など、関係が深いほど、うつりやすくなるといわれています。
相手への感情移入が大きいほど、あくびが、うつりやすいというわけです。
自分があくびをしたときに、近くにあくびをした人がいたら、ひょっとすると、その人は、自分に好意を持っているのかもしれません。
実際にあくびをしている人がいなくても、あくびの「映像」や「文章」などを目にしただけでも、あくびが誘発されることもあるといわれます。
あくびの対処法
あくびが出そうになったら、鼻から大きく息を吸いこんで、一旦止めるということを何度か繰り返すことで、「脳の血行」が良くなり、あくびが出にくくなるといわれています。
あくびがうつりそうになったら、一度試してみてみるといいかもしれません。