逆鱗に触れる(げきりんにふれる)
「逆鱗に触れる」の意味
目上の人を激しく怒らせてしまうこと。
「逆鱗に触れる」の語源・由来
「逆鱗に触れる」の語源は、「韓非子」説難にある、以下の故事が由来になっています。
竜は神秘的で不思議な力を持つとされる想像上の動物です。
鱗(うろこ)のある生き物の長であり、雷雲をおこし嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛びまわるとされています。
その竜も、普段はおとなしく優しいので、跨って大空を飛ぶこともできます。
竜の喉元には、逆さに生えた鱗(逆鱗(げきりん))が一枚だけあります。
もし人がそれに触れるようなことがあれば、竜は必ずその人を殺してしまうのです。
だから用心しなくてはいけないのです。
竜はとても強大な力を持っていることから、君主を竜にたとえることがあります。
君主にも竜と同じように触れられたくないことがあるものです。
君主に意見などを言うときには、逆鱗に触れないようにしなければいけません。
間違って逆鱗に触れてしまうと大変なことになるので、注意しなければならないのです。