ポメラニアンの食事
子犬期のポメラニアンの食事の基本は、「徐々に新しいごはんに慣らす」「一度にたくさんの食事を与えない」ということです。
ポメラニアンを飼い始めた頃は、それまでに与えられていた食事の回数や分量をそのまま引き継ぐのが原則です。
ペットショップなどでは、犬といっしよに数日分の食事をつけてくれるのが通例です。
その食事がなくなる頃から、新しいフードを少しずつ混ぜながら切り替えていくようにしましょう。
便の量やゆるさなどを見ながら、新しいフードの割合を増やしていきます。
食事の回数は、生後5~6ヵ月頃までは、1日3回が基本です。
子犬の頃は、まだ消化機能が未発達なので、1回の量を少なくして回数を多くします。
成長して体が大きくなり、胃腸の機能も発達してくるまで、しばらくは1日3回の食事を続けましょう。
パピーフード
ポメラニアンの子犬期には、栄養価の高い食事が必要です。
健やかな成長のためには、栄養バランスが整っているパピーフードが安心です。
そのまま与えられるレトルトタイプのものや、ぬるま湯や犬用ミルクでやわらかくして与えるドライタイプのものがあります。
ドライタイプのものをやわらかくするときに、人間用のミルクを使うと下痢になりやすいので注意しましょう。
子犬期の食事量
ポメラニアンの子犬期の食事は、フードのパッケージに記載されている量を目安にしながら、その時の体重に合わせて与えるようにしましょう。
量の判断をするのが難しい時は、毎日の体重を記録しておいて、獣医さんなどに相談するのもいいかもしれません。
便の状態も与える食事量の参考になります。
ティッシュでつまめるくらいが丁度いい状態で、コロコロしていたら量が少なすぎ、やわらかければ量が多すぎます。
ドライフードへの切り替え
ポメラニアンは、生後5~6ヵ月になると、乳歯から永久歯に生え変わりますが、この頃がドライフードへの切り替えの時期になります。
歯の生え変わりを促すという意味からも、1日に1回は固いドライフードを与えるようにしましょう。
また、この頃から、食事の回数を1日2回に減らして、1回の食事量を増やしていくようにするといいでしょう。
ただし、まだ成長段階なので、与えるフードはパピーフードのまま。
アダルトフードを与えるのは、1歳前後からにしましょう。
与えてはいけない食材
ポメラニアンには与えるのが好ましくない食材がいくつかあります。
エビ、タコなどの甲殻類、貝類、塩分が多いハム類、ぶどうなどは避けるようにしましょう。
また、ネギ、玉ネギ、ニラなどは赤血球破壊で中毒に、チョコレートはカフェインで中毒になる危険性があると言われているので注意が必要です。
ドッグフード
多くのドッグフードが市販されていますが、ポメラニアン専用のドッグフードはありません。
しかし、一般に市販されているドッグフードなら、どれを食べても、まず大丈夫です。
最近は、ペットフード安全法等によって、犬・猫のフードは、昔に比べればかなり安全になっています。
ポメラニアンに向いているドッグフード
ドッグフードの安全性は高くなっていますが、どのドッグフードでもポメラニアンに適しているかというと、必ずしもそうとはいえません。
市販されているドッグフードは、すべての犬に向けて作られたものなので、ポメラニアンという特定の犬種の特徴については、考慮されていません。
安く製造するために、ドッグフードに添加物が使われているものもありますし、原材料が不明なものも多く見受けられます。
ポメラニアンは、骨・関節等の骨格が弱い犬種なので、日々のドッグフードで、「グルコサミン」や「コンドロイチン」などをしっかりと摂取して、補強していく必要があります。
また、毛が長い分、パサつきやすく、皮膚病にもなりやすいので、皮膚アレルギーを引き起こしやすい添加物は少ないもの、もしくは「無添加」のものが好ましいです。
ポメラニアンは、高齢になると心臓病を引き起こすことが多い犬種といわれているので、塩分等の摂取を控え、十分な良質のたんぱく質をバランスよく摂取することが、健康に長生きする上で必要になってきます。
ポメラニアンに与えたいのは、病気を予防でき、健康寿命を伸ばせるドッグフードです。
ポメラニアンが、食欲不振の時には
ポメラニアンは、食べることが大好きです。
ねだられて、もう少しあげようかなと、悩むことも少なくないでしょう。
そんなポメラニアンが、突然、食欲不振になってしまったら、心配になってしまいます。
ポメラニアンの食欲不振は、病気の初期症状であることも多いので、注意が必要です。
食欲不振の期間で判断
1日の食欲不振であれば、ストレスなどの一過性の原因であることも多いので、あまり心配する必要はないかもしれません。
丸1日、何も食べなくても、ポメラニアンは大丈夫です。
しかし、食欲不振が2日以上続くような場合には、注意が必要です。
水ばかりを飲むようだと、糖尿病や腎炎などの可能性も考えられます。
他にも、何らかの疾患の症状の可能性もあるので、食欲不振が続くようなら、動物病院で診てもらいましょう。
高齢の場合は、疾患ではなく、自然な現象の可能性もあります。
また、ドッグフードを変えたような場合は、それがポメラニアンに合わなかった可能性もあります。
食事の与え方に問題はないか
いつものように元気なのに、食欲がない。
元気なのに、すぐにドッグフードを食べない場合には、日ごろの食事の与え方を振り返ってみましょう。
ドッグフード以外で、美味しいものを与えることが多い場合には、ドッグフードを食べなくなるケースもあります。
また、片づけができていなくて、いつでも食事がとれるようになっている環境でも、同じようなことが起こることがあります。
すぐに食べようとしないので、食欲不振のように思ってしまいますが、実際はそうではないのです。
このような場合は、食事を与える環境を改善することで、食欲不振のような状況は解消されます。
もう一度、食事や食事を与える環境を見直しをしてみましょう。