ポメラニアンを飼う前に準備しておくもの
ポメラニアンを飼いたいと思ったときには、家に迎え入れる前に、準備しておかなければならないものが、たくさんあります。
ポメラニアンの生活スペースを確保する
犬は、ある程度の狭い範囲でないと落ち着かないという習性がありますが、ポメラニアンも変わりありません。
まずは、「寝床」を置いて、「トイレ」を設置しましょう。
さらに、「歩くスペースが十分に取れるケージ」か「空間と空間を仕切るゲートの組み合わせ」のどちらかは、必須になります。
放し飼いで飼っている人もいますが、その場合は「しつけが行き届かない」「寝るとき・留守番のときに安心できずに暴れる」「汚されると掃除が大変になり、愛犬に当たってしまう可能性がある」などのデメリットがあります。
飼い主が家にいる昼間は放し飼い、夜寝るときや留守番のときはテリトリー内にするなど、各家庭の状況に合った方法を取り入れるようにするといいです。
トイレ
ポメラニアンが子犬の頃や高齢期に、トイレを失敗することが多いということはよく知られていますが、その他にも、発情期やストレスを感じたとき、体調の悪いときなども、トイレを失敗することは多くなります。
トイレケースは、すぐに洗えてスプレーで掃除できるくらいの大きさ・素材のもので、衛生的なものを選ぶようにするといいです。
3時間に1回位はおしっこをするので、トイレシートは頻繁に交換することになります。
大量に購入しておきましょう。
寝床
基本的には、ふかふかで、首や頭を置ける場所のあるベッドを購入するといいです。
特に、ポメラニアンは首が弱いので、枕になるような部分がついているものがベストです。
夏用にはクールマット、冬用にはさらに暖かいモフモフのベッド(かけ毛布もあれば尚良し)なども用意しておきましょう。
ダニ・ノミ予防のため、1週間に1回以上は洗濯するのが、おすすめです。
ごはん・おやつ
原材料、産地、添加物、賞味期限等に気をつけて、成長段階に合ったドッグフードやおやつを購入しましょう。
最近では、無添加・高品質のドッグフードがネット通販で簡単に手に入るので、わざわざペットショップに行かなくても大丈夫です。
環境整備グッズ
ポメラニアンはやんちゃなので、常に走り回って、ソファーやベッドに飛び乗り・飛び降り、いたずらをしまくります。
それは、しつけではどうにもならないと思っておいた方がいいです。(しつけをしても、少し大人しくなる程度です。)
そういった行動から引き起こされる怪我や病気を予防するために、家に迎え入れる前から、しっかりと環境を整えておくことが肝心です。
フローリングは滑るので、必ず、滑り止め機能付きのマットを敷くようにしましょう。
また、ベッドやソファーに乗らないように柵をつけるか、ゲートで部屋を区切ることも必要です。
ポメラニアンを飼うときの注意点
ポメラニアンの性格として挙げられるのが「飼い主が大好き」「寂しがり屋」「天真爛漫」「勝気」「怖がり」「愛情深い」など。
そんな性格のポメラニアンだからこそ、かわいい中にも、たくさんの苦労やケアが必要とされます。
ポメラニアンと、より快適で健康に暮らすために、注意したいポイントを紹介します。
危ないもの・飛び乗れるものは置かない
ポメラニアンが一人(匹)で留守番をしていると、それはそれは大変です。
帰ってきたらウンチまみれ、おもちゃがボロボロで、何か変なものを食べたのか元気がない、ベッドに乗ったり降りたりして骨折してしまった‥、などということも少なくありません。
帰ったら急いで動物病院へ行かなければならないということも、何度かはあることでしょう。
しかし、家の中での「事故」によるケガは、防ごうと思えば防ぐことができます。
・ポメラニアンが口に入れそうな小物類は、すべて片付けてしまう。
・ソファーやベッドなどの高所に飛び乗らないように、室内にゲートを設置する。
・室内での危険な場所には立ち入ラないようにしつける。
など、しっかりと「予防対策」をすれば、家の中の事故も未然に防ぐことができます。
フローリングはNG
ポメラニアンに限らず、どの犬種にも当てはまることですが、フローリングは滑って足腰に負担をかけ、ケガの原因になります。
特にポメラニアンは、ピョンピョンすることが多いので、骨折や脱臼、ヘルニア等を予防するため、予めマットを全面的に敷き詰めておくといいです。
最近では、滑り止めのついたマットや防水マットもたくさん売られています。
甘やかさずに、たくさん愛する
ポメラニアンは、我が強いことが多いです。
嫌なものは嫌だと、はっきりと主張します。
例えば、「気にいらないごはんは何日も食べないで猛抗議」「歯磨きを嫌がって飼い主をガブッ!」「気にいらない人が来たら何時間も吠え続ける」「どうしても「それ」が欲しいから、ずっとお座りをして見つめている」などなど。
そこで怒って暴力をふるうと、ポメラニアンは臆病なので、身を守ろうとして、より反抗してきます。
それも愛嬌だと思って許しつつ、噛むことや吠えることはしないように、しつけをしていく必要があります。
また、健康上どうしても食べなければならないものもあるので、ポメラニアンの「抗議」に負けることなく、食べるまで見守っていきましょう。
おなかがすけば食べますので!
ポメラニアンの見た目の愛くるしさと深い愛情に包まれて、日々を幸せに暮らせますが、しつけと健康管理は、しっかりとしていく必要があります。
歯磨きは欠かさずに
歯の隙間が多いのも、ポメラニアンの特徴です。
毎日歯磨きをしていても、やぱり歯垢として残ってしまいます。
歯垢はやがて歯石となり、歯周病の原因になるので、注意が必要です。
ポメラニアンの歯磨きをする際には、最初から気合いをいれて、全部やろうとしてはいけません。
まず、優しく擦る感じで、歯磨きは痛くないことを教えます。
いきなりゴシゴシやって、歯茎などを傷つけることのないようにしましょう。
痛みがあると、その感覚が残って、口を開けようとしなくなります。
歯石を除去する用具も販売されていますが、歯石の除去は、プロに任せることがおすすめです。
放し飼いは基本的にNG
放し飼いでポメラニアンを飼うのは、基本的にはやめましょう。
何をするにも、ゲージを使用するのが基本です。
寝る場所、トイレをする場所など。
しばらくポメラニアンと一緒に生活していると、いつおしっこをして、いつウンチをするのかが分かるようになってきます。
食事をするのも、ゲージの中でです。
そうしている間に、ゲージ内がポメラニアンにとって、大切な自分のスペースであることを理解していきます。
水も飲めるようにしておくことを、忘れないようにしましょう。
子犬の頃の食事は1日3回
2~4ヵ月までの時期が、一番手のかかる時期であり、その後のポメラニアンの資質を決める大切な時期でもあるので、できるだけ一緒にいてあげるようにしましょう。
ポメラニアンが子犬の頃には、食事は1日に3回食べますが、成長していくと、2回になります。
年齢や体重に見合った「適量」を与えることを忘れずに。
食事を与え過ぎると、肥満などの病気になってしまいます。
ポメラニアンがお腹を壊したら、基本は絶食です。
1日絶食すれば、ほとんどの場合は治りますが、それでも回復しない時は、すぐに動物病院へ行きましょう。