ポメラニアンとの過ごし方/春の時季(3月~5月)

春の時季(3月~5月)の過ごし方

ぽかぽかとした陽気の春。

公園で長い時間遊ばせたり、ポメラニアンを連れて遠出をする機会も多くなりますが、感染症にかかるリスクが高まるのもこの時期です。

ポメラニアンには、あらかじめ感染症予防のためにワクチンを接種して、感染のリスクを少なくしておきましょう。

予防接種は、生活スタイルや地域性などによって、3~9種の混合から選ぶのが一般的です。

接種前に、獣医さんに相談して検討するといいです。

ノミ、ダニに要注意

春は、ノミやダニの季節でもあります。

ポメラニアンが散歩から帰ってきたら、ブラッシングをして被毛をチェック。

ポメラニアン用の敷物などは、こまめに干したり取り替えたりするように心がけたいです。

ノミ除け、ダニ除けのグッズや予防薬なども効果を発揮します。

ノミやダニは、目で見て確認することができるので、ポメラニアンがかゆがるようなときには、皮膚や被毛をチェックしてみて、ノミやダニを見つけたらピンセットなどで除去してあげましょう。

ただし、吸血中のダニを無理に離すのは逆効果になるので、吸血が終わるのを待った方がいいでしょう。

また、ノミをつぶすのも、おなかの卵が散乱してしまうのでNGです。

換毛期

ポメラニアンは、早ければ3月頃には換毛期に入ります。

ダブルコートのポメラニアンは、下毛が浮いて抜け毛が増えるので、グルーミングを怠っていると、抜けた毛がたまって通気性が悪くなったり毛玉ができたりして、皮膚病の原因にもなってしまいます。

ブラッシングを毎日して、抜けた毛は取り除いていきましょう。

換毛期は1カ月ほど続きますが、健康で艶やかな夏毛にするためにも、根気よく続けるようにしたいです。

季節の変わり目で体調を崩さないように

春になると、寒さは徐々にゆるんできますが、朝晩はまだ冷え込みます。

風邪を引きやすい時期でもあるので、毛布などはまだしまわずに、いつでも暖を取れるようにしておきましょう。

特に、子犬期やシニア期のポメラニアンは、抵抗力が弱いので、体温調整には十分に気をつけてあげる必要があります。

犬の風邪ともいえる「ケンネルコフ」は、ウィルスや細菌の混合感染で、咳が特徴的な症状ですが、重篤になると合併症を引き起こして死に至ることもある怖い病気です。

最初のうちは元気で食欲もあるので気づきにくいですが、次第に咳がひどくなっていき、発熱して元気がなくなり、食欲もなくなっていきます。

ポメラニアンの咳が長引くようなら、早めに獣医さんに診てもらいましょう。

日中の暖かさをうまく活用する

ポメラニアンの風邪を予防するには、免疫力を高めるのが一番です。

日中の暖かい光を浴びながら、十分に運動をさせて、健康の維持に努めましょう。

運動は、丈夫な足腰や肥満防止に効果があるだけでなく、食欲不振や偏食の改善にもつながります。

シャンプーも、日中の暖かいうちにするようにするといいです。

シャンプーが終わったら、ウェリングとドライヤーでしっかりと乾かしますが、シャンプーの前にブラシでしっかりと被毛をとかしておくことも大切です。

余分な毛や毛玉が残ったままシャンプーをすると、ドライヤーをあててもその部分が乾きにくく、湿っぽさが残ってしまいます。

ポメラニアンのふんわりとした被毛のためにも、シャンプー前のブラッシングは欠かせません。

紫外線が強くなり始める

気持ちいい陽気の春ですが、紫外線が日増しに強くなっていく時期でもあります。

5月に入れば、紫外線も本格化してきます。

ダブルコートのポメラニアンは、紫外線が皮膚まで到達しにくいので、皮膚炎などにもなりにくいと言われていますが、サマーカットをしている場合には注意が必要です。

また、毛の生えていない部分は、直接紫外線の影響を受けますが、特に、目には注意です。

高齢になると、白内障になるポメラニアンが増えますが、紫外線は白内障を誘発するともいわれています。

日差しが強い日に、屋外で長い時間を過ごす場合には、紫外線から目を守る対策をとるようにしましょう。

メスのヒート

メス犬の発情期は、必ずしも季節には関係ありませんが、ポメラニアンのような小型犬の場合は、5~7ヵ月に1回というのが一般的です。

とはいっても、春にヒート(発情)をむかえるポメラニアンは多く、秋に生まれたポメラニアンが初めてヒートをむかえるのもこの時期です。

メスのポメラニアンの場合は、生後6ヵ月を過ぎたらヒートに気をつけ、犬が多く集まる場所には連れて行かない、オス犬からは離しておくなどの配慮をしましょう。

ちなみに、避妊手術をすればヒートはなくなります。

オス犬は、メス犬のヒートに触発されますが、オス犬自身にはヒートはありません。