ポメラニアンの子犬を選ぶ時に最も重要なのが、健康状態です。
どんなに見た目が可愛いポメラニアンでも、実際に飼うのは、健康に問題がないかどうかを確認してからにしましょう。
良いポメラニアンの選び方
ポメラニアンを飼ったら、一生涯の面倒をみることになるので、写真だけで判断するのではなく、実際に子犬と対面してきちんと健康状態を確認することが大切です。
ポメラニアンの子犬を選ぶ際には、できるだけ広い場所で、自由に動き回っているところを見るのが一番です。
跳びまわったり、他の犬とじゃれあったりしている子犬は、性格も明るく心身も健全といえるでしょう。
落ち着きがあって社交的な子犬が飼いやすい
ポメラニアンはも、ともと警戒心が強いところがありますが、あまりそれが強すぎない方が飼いやすいです。
手をたたいたり、「こっちにおいで」と呼びかけたりした時に、喜んで駆けよってくるようなら、社交的で物怖じしない性格といえるでしょう。
逆に、怖がって反対の方へ逃げていく場合は、恥ずかしがりの性格だといえます。
ポメラニアンを選ぶ際のポイント
目
目を見ることで健全性が分かります。
イキイキと輝いていることが望ましいです。
目の色が濁っていたり、目やにがでていたり、すぐに白目をむくようなことがないかを確かめましょう。
耳
左右のバランスがよく、内側は薄いピンク色をしているでしょうか。
耳あかで汚れいる、耳の中がくさい、耳をよくかくというのは、NGです。
鼻
病気でない場合、鼻は適度に湿っていて、しっとりツヤツヤしています。
鼻水がでている、カサカサして乾いている、呼吸するたびに音がするという場合は、注意しましょう。
口
健康な時の口の中は、フレッシュなピンク色をしています。
異常に赤かったり、口臭があるよな場合には、健康に問題があることが疑われます。
毛
汚れやフケがなく、はりのある肌でふんわりした毛づやをしているでしょうか。
ベタついていたりカサカサしている場合は、皮膚疾患があるのかもしれません。
足
足が細くても歩き方が元気で、はずむように駆けているでしょうか。
歩き方のバランスが良くなかったり、歩きたがらない場合は注意しましょう。
おしり
下痢便がなく、きれいな肛門でしょうか。
便で汚れていたり、ベトベトしているのは、感染症にかかって下痢をしているのかもしれません。
しっぽ
しっぽをふりながら近寄ってくるでしょうか。
しっぽを後ろ足の間に下げたり、ピンと立てたまま動かないのは、性格の確認が必要です。
元気にしっぽをふりふりするのが理想です。
反応がしっかりしているか
よく動いて、すやすや眠るのは、ポメラニアンが元気な証拠です。
こちらからの働きかけに対して反応がいい子犬は、安心ができます。
ポメラニアンの後ろや頭の上で音を鳴らしたり、少し離れたところからハンカチなどを振ったりしてみて、聴覚や視覚のテストをしてみましょう。
オスとメスで性質が違う
同じポメラニアンでも、オスとメスでは若干性質が異なるところがあります。
例えば、オスは忠実で、メスは清潔で情が深いという傾向があります。
ポメラニアンを飼う際の参考にしてください。
ポメラニアンの上手な育て方
生まれつき大人しいポメラニアンもいますが、大抵のポメラニアンは、やんちゃ、天真爛漫、我が強い、強がり、臆病、寂しがり、勝気な性格です。
間違ったしつけや飼育をしていくと、性格が曲がってしまうこともあります。
ポメラニアンを上手に育てるためのポイントについて、まとめてみました。
高齢のポメラニアンでも、時間はかかりますが、しつけをすることは可能なので、ぜひ試してみてください。
ポメラニアンは、怒るよりも褒める
ポメラニアンは、飼い主に認められることを生きがいとしています。
そのため、飼い主から褒められることや撫でられることが大好きで、そのためならどんな苦労もいとわないといった感じです。
怒ってものを覚えさせようとすると、最低でも3か月はかかるでしょう。
何年経っても覚えてくれないこともあります。
しかし、褒めることでしつけた場合は、1ヶ月で覚えてしまうこともあるくらい、その差は歴然としています。
怒るよりも無視
とはいっても、褒めるだけでは、どうにもならないこともあります。
例えば、ポメラニアンの「構ってアピール」が激しいとき。
そんなときは、無視するのが効果的です。
しばらく無視していれば、ちゃんと良い子で寝てしまいます。
無視してすぐには良い子にならないで、1時間後に大人しくなる、というようなこともありますが、根気よく続けてみてください。
ポメラニアンに体罰はNG
ポメラニアンは、極度に臆病な犬です。
臆病だから、たくさん吠えて、噛むというわけです。
そんな性格のポメラニアンに体罰をあたえると、ますます吠えたり噛んだりしてしまいます。
例えば、歯磨きのとき。
嫌がるけれど無理に磨こうとしたら、噛まれてしまって血が出た、という話はよく聞きます。
イラッとしますが、そこは我慢しましょう。
基本的に「怒鳴る」「たたく」は、NGです。
歯磨きの際には、噛まれないようにしっかりおさえておき、うまく磨けたらおやつをあげるなどして、慣れさせていくようにしましょう。
トラブルの予防としつけを同時に行っていくと、効果的です。
天罰式しつけ
飼い主が直接手を下すのでなければ、ある程度の刺激はとても効果的です。
例えば、ポメラニアンが物を噛んで困っているケース。
叱っても褒めても改善されないときは、噛むことが楽しくなくなるようにすればいいのです。
最近は、いたずら防止のための辛いスプレーや苦いスプレーが、販売されているので、それを予め「物」にかけておきます。
ポメラニアンは、「噛んだら口の中が苦くなって嫌だから、噛むのは止めよう」と、自分で学習してくれます。
何かに吠えるときには、吠えたときに大きな音を出すようにします。
それを続けると「吠えると何か大きな音がして怖いから、止めよう」、こちらも学習します。
良いポメラニアンになるのも、悪いポメラニアンになるのも、飼い主の育て方次第です。
しつけに、ポメラニアンの年齢は関係ありません。
ポメラニアンを上手に育てるには、「諦めない」「怒りすぎない」「自主的に学ばせる」ということが大切です。