コンビニの灯りに「虫が寄ってこない」理由は?

家で、蛍光灯などの灯りをつけていると、虫が寄ってくることがありますが、夜、灯りのついているコンビニに、虫が寄ってくるのは、あまり見たことがありません。

虫は、光に向かって進むという「走光性」があるといわれていて、「夜の駅のホーム」や「街灯」などには、虫が群がっているのを見かけることが、よくあります。

しかし、どういうわけか、コンビニの灯りには、虫は寄ってきません。

どうして、夜のコンビニの灯りには、虫が寄ってこないのでしょう。

何か、特別な対策をしているのでしょうか。

虫には見えない波長の光

コンビニの灯りに、虫が寄ってこないのは、コンビニで使われている「照明」に、対策が施されていたからでした。

虫が見ることができる「光の波長」は、人間が見ることができる波長とは、異なるといわれています。

このことをうまく利用して対策をしているのが、コンビニの照明です。

コンビニでは、虫が、光として認識しにくくなるような特殊な加工が施された「照明」が、使われていました。

虫は、「360ナノメートル前後の波長の光(紫外線)」によく反応するといわれますが、この波長の光をカットするような工夫がされた「防虫蛍光灯」が、コンビニでは、使われているといわれています。

また、最近では、「LED照明」が使われることも多くなっていますが、LEDは、元々、紫外線は出さないといわれます。

人間には、明るく見えるコンビニの光も、「防虫蛍光灯」や「LED照明」を使うことによって、虫には、光として認識しにくくなっているというわけです。

「走光性」のある虫でも、光として認識できない照明に、寄ってくることはありません。

ちなみに、この紫外線をカットしても、人間には、元々見えていない光なので、人間にとっては、明るさに変わりはないといわれます。

「防虫蛍光灯」や「LED照明」は、家電量販店などでも購入することができるので、虫が侵入してきて困っているような場合は、照明を取り替えることで、悩みが解決できるかもしれません。