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インフルエンザの予防接種に副作用はある?接種回数と料金は?

風が冷たくなって空気が乾燥し始めると、インフルエンザの流行が気になり始めます。

インフルエンザの流行は、例年、11月下旬〜12月上旬頃から始まり、年が明けた1月~3月頃にピークを迎え、4月になると減少していきます。

インフルエンザにかかる人は、毎年1000万人前後もいるといわれています。

インフルエンザの予防接種をしてから効果がでるまでには、2週間程度かかるといわれているので、予防接種を受ける場合は、インフルエンザの流行が始まる前の11月か遅くても12月中には、済ませておきたいです。

しかし、インフルエンザの予防接種の副作用のことがよく分からないので、接種を受けるかどうかを迷う人もいるようです。

インフルエンザの予防接種を受けて生じる可能性がある副作用とその対処法を、気になる料金とあわせてまとめてみました。

予防接種をすることで起こるかもしれない副作用(デメリット)と、接種することで得られる効果(メリット)のことをよく理解して、予防接種を受けるかどうかを考えてみてください。

インフルエンザの予防接種

インフルエンザの予防接種では、不活化されたインフルエンザのワクチンを接種します。

「不活化ワクチン」は、細菌やウイルスなどの病原体そのものではなく、それらから免疫力をつくるのに必要な成分だけを取り出したものです。

不活化ワクチンを接種すると、体にはインフルエンザウイルスに対しての抗体がつくられますが、抗体ができることで、感染した際にもすぐに体が反応して、症状が軽くてすむようになるといわれています。

インフルエンザの予防接種をしたからといって100%安全いというわけではありませんが、発症をある程度おさえる効果があるのは確かです。

インフルエンザは、健康な人なら重症化することは少なく回復するのも早いですが、潜伏期間から回復期間までの間は、咳、くしゃみ、鼻水などで、他の人にうつしてしまう可能性もあります。

その人が、健康な大人なら重症化もせずに回復するかもしれませんが、もし、免疫力が衰えている高齢者や小さい子供にうつしてしまったら・・・。

家族に高齢の人や小さい子供がいるようなら、これらの人にうつさないためにも、インフルエンザの予防接種を受けるようにしたいです。


インフルエンザ予防接種の効果、時期

インフルエンザの予防接種をしてから免疫ができるまでに約2週間かかり、接種後1ヶ月程度でインフルエンザを予防する効果が最大になるといわれています。

その効果は、約2ヶ月程度持続し、その後は次第に効果は落ちてきますが、4~5ヶ月くらいは効果があるとされています。

毎年のインフルエンザの流行時期を考えると、接種時期としては、10月~12月頃が適切といえそうです。

インフルエンザ予防接種の副作用

インフルエンザのワクチンを接種することで、インフルエンザウイルスに対する免疫をつけることができます。

しかし、免疫がつく以外の反応もみられることがありますが、それが副作用(副反応)と呼ばれるものです。

副作用は、予防接種を受けた人の10~20%に起こるとされていますが、通常は2~3日で治まるといわれています。

インフルエンザ予防接種の副作用では、次のような症状がみられます。

発熱、頭痛、悪寒、倦怠感、鼻水、めまい、下痢など

発熱、頭痛、寒気、だるさ、鼻水、めまい、下痢など、インフルエンザに似た軽い症状が現れることがあります。

しかし、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、ワクチンを接種したことによってインフルエンザを発症することはありません。

これらの症状は、接種を受け人の5~10%に見られますが、通常は2~3日で治まるといわれています。

じんましん

頻度はそんなに多くありませんが、まれにじんましんが出る人もいます。

2~3日で治まることが多いですが、心配になるようなら、接種した病院に相談してみましょう。

ショック、アナフィラキシー反応

はじめてインフルエンザワクチンを接種する人に見られることがありますが、ワクチンのアレルギー反応で、接種後10分~15分くらいすると、ショックやアナフィラキシー反応が起こる場合があります。

アナフィラキシー反応はアレルギー反応で、汗がでる、じんましんがでる、声が出にくい、息がしにくい、血圧が下がるといった激しい全身反応が見られます。

特に、卵アレルギーの人は危険性が高いといわれます。

ワクチンを作る過程で鶏の卵を使うので、成分に鶏卵のタンパク成分が残っているからです。

卵アレルギーの人は、十分に注意しましょう。

アナフィラキシー反応は、比較的短時間で起こることが多いので、心配な人は接種後30分間程度は接種した病院で安静にしておくといいです。

急性散在性脳脊髄炎

頻度としては0.1%以下と稀なケースですが、予防接種後、数日~2週間以内に、脊髄を中心とした中枢神経に炎症が起きて、呼吸困難、けいれん、頭痛、運動障害、意識障害などの重い症状が現れることがあります。

ギラン・バレー症候群

インフルエンザワクチンを接種した人の発症率は1/10万と、こちらも稀なケースですが、ギラン・バレー症候群という重い症状が現れることもあります。

ギラン・バレー症候群では、運動神経に障害がみられ、筋肉がうまく使えずに、手や足に力が入らなくなります。

最初のうちは風邪や下痢のような症状があり、感染後1週間くらいすると、力が入らなくなるというような症状が出始めます。

症状は2~4週間続きますが、その後は回復していき、6~12ヵ月程度でほぼ完治することが多いといわれます。

ただ、後遺症が残ることもあり、自力で歩行できくなる場合が10%程度、亡くなる場合も1%未満ですがあるといわれています。

肝機能障害、黄疸

肝機能障害が見られることもあります。

肝機能に障害がでると、皮膚や白目の部分などが黄色くなる黄疸が見られますが、そのまま肝機能障害を放置しているとと、肝炎、肝硬変、肝臓がんなどになる危険性もあります。

血小板減少性紫斑病

100万人に1人という極めて稀なケースですが、血液中の血小板が少なくなって出血しやすくなる血小板減少性紫斑病を発症こともあります。

打った覚えのないところに皮下出血が出来ていたり、鼻血や吐血などが続くような場合には、血小板減少性紫斑病も疑われるので、すぐに医療機関を受診しましょう。

インフルエンザの予防接種で副作用が出たときの対処法

予防接種をした病院に相談する

インフルエンザの予防接種を受ける人は、年齢、持病、免疫力、飲んでいる薬など、それぞれの人によって状態は様々です。

インフルエンザの予防接種を受けることで、どのような副作用が現れるかというのは、明確には分からないというのが実際のところです。

いつもと違う症状が出て、ひょっとして副作用かもしれないと感じたら、早めに予防接種をした病院に相談するようにしましょう。

腫れ・かゆみ・痛みの対処法

予防接種をした部位には、特別なことはせず、刺激を与えないというのが基本です。

2~3日は何もせずに様子を見てみましょう。

2~3日経っても腫れや痛みが引かず、接種した部位だけでなはく、腫れが広範囲に広がり熱をもってきた場合などは、すぐに受診しましょう。

発熱・だるさ・めまいの対処法

発熱・だるさ・めまいのなどの症状は、それが予防接種による副作用なのか、別に原因があるのかは判断が難しいところがあります。

症状が軽度で我慢できる程度であれば2~3日様子を見て、長引いて、症状がひどくなるようなら受診するようにしましょう。

予防接種後は30分間ほど病院で待機する

インフルエンザの予防接種を受けた直後には、アナフィラキシーショックのような急激な副作用が現れることがあります。

接種した病院で30分程度待機して、体調の変化がないか確認するようにするといいでしょう。

特に、アナフィラキシーショックは、初めてインフルエンザの予防接種を受けた場合に発症しやすいといわれています。

いずれにしても、予防接種直後は無理をせず、何かあればすぐに受診出来るようにしておいた方がいいでしょう。


予防接種の接種回数

インフルエンザの予防接種は、それぞれの年齢によって接種量や接種回数に違いがあります。

インフルエンザの予防接種が受けられるのは、生後6か月からですが、6か月以前は母親からの免疫が残っているために、インフルエンザにはかかりにくいといわれています。

生後6か月以上13歳未満の子供は、ワクチンを2回接種します。

13歳以上の場合は、過去にインフルエンザウイルスに感染していることが多く、すでに免疫を持っていると考えられるために1回の接種で効果があるとされています。

しかし、13歳未満の場合、特に乳幼児は免疫をもっていることが少なく、ワクチンの効果を長続きさせて重症化を防ぐためにも、2回の接種が推奨されています。

6ヶ月以上3歳未満

1回の接種量・・・0.25ml
接種回数・・・2回

3歳以上13歳未満

1回の接種量・・・0.5ml
接種回数・・・2回

13歳以上

1回の接種量・・・0.5ml
接種回数・・・1回

予防接種の料金は、医療機関によって様々

インフルエンザの予防接種は、治療ではないので、健康保険が適用されないため、予防接種の料金は、原則的には全額自己負担です。

ただし、予防接種法に該当する場合には、公費負担となる場合もあります。

医療機関によって料金も異なるので、予防接種をする際には、料金を調べてからにした方がいいかもしれません。

近くの病院やアクセスの良い医療機関で接種することが多いかもしれませんが、医療機関によっては千円以上も差がある場合もあるので、一度調べてみるといいかもしれません。

インフルエンザの予防接種は自由診療

インフルエンザの予防接種は自由診療になりますが、この場合には、医療機関が自由に料金を決められることになっています。

1本の容器には、約1.1mlのインフルエンザワクチンが入っているといいます。

3歳以上の場合は、1回の接種量が0.5mlなので、2回分の量が入っていることになります。

ワクチンは、開封するとその日中に使用しなければならず、その日に使用しなかった場合は残りは破棄することになります。

ちなみに、1本のワクチンの仕入れ値は、医療機関によっても差はあるようですが、だいたい2,100円前後だといわれています。

これをもとに、破棄分や在庫処分、人件費などのことも考えて、インフルエンザの予防接種の料金がそれぞれの医療機関で決められています。

病院によっては赤字ぎりぎりの料金も

ごく一部ですが、1,000円台の料金でインフルエンザの予防接種が受けられる医療機関もあります。

1本の仕入れ値が約2,100円ですから、それが2回分だとしても本当に赤字すれすれです。

その日に破棄分が出れば、もうそれだけで赤字になってしまいます。

赤字料金とまではいいませんが、できるだけ安い料金で予防接種を受けたいものです。

65歳以上の高齢者には、予防接種の一部を補助している自治体もあります。

2015年からワクチンの種類が増えた

インフルエンザのウイルスにはA型、B型などがありますが、ワクチンは、その年に流行する型を予測してつくられています。

2014年までは、1回に接種するワクチンには、A型が2種類、B型が1種類含まれていましたが、2015年からは、A型が2種類、B型も2種類を含んだワクチンに変更になりました。

予防効果が高くなったというわけです。

ただ、その分料金も500円前後高くなっているので、家計には負担が増えてしまいました。

インフルエンザ予防接種の料金

インフルエンザの予防接種は自由診療にあたるので、基本的に全額自己負担になります。

インフルエンザ予防接種の料金は、それぞれの医療機関で決めることができるので、全国一律ではないですが、インフルエンザ予防接種料金の全国平均は、3,000~3,500円程度だといわれています。

実際の料金については、各医療機関に問い合わせてみてください。

・6か月~13歳未満・・・6,000円~7,000円程度(2回接種の合計)
・13歳以上~成人・・・3,000円~5,000円程度
・高齢者・・・無料~2,000円程度

予防接種に健康保険は使える?

インフルエンザの予防接種には、健康保険は適用されません。

健康保険の対象になるのは「治療」なので、予防が目的となるインフルエンザの予防接種は対象にはならないというわけです。

基本的にはインフルエンザの予防接種は健康保険の対象外ですが、加入している保険組合によっては、予防接種の補助金が適用されることがあります。

また、会社で費用の補助を行っている場合もあります。

予防接種を受ける前に、自分が加入している保険組合で確認してみましょう。

予防接種の料金の違いで効果に差はある?

インフルエンザの予防接種の料金は各病院によって異なりますが、使われているワクチンの効果に違いはありません。

それぞれの病院で料金に差があるのは、人件費、材料費、仕入先のメーカーなどの違いによるものです。

料金によって効果が違うということはないので、安心して大丈夫です。

インフルエンザの予防接種が推奨される人

高齢者や乳幼児はインフルエンザが重症化しやすく、合併症を併発する可能性も高くなるので、予防接種が推奨されています。

妊娠中の人、心肺機能に慢性的な疾患がある人、心臓病、腎臓病、糖尿病を患っている人などで免疫力が低下している場合も注意が必要です。

妊娠中の人

インフルエンザのワクチンは不活性化ワクチンで毒性と副作用が少ないので、妊娠中でも接種することが可能です。

妊娠中にインフルエンザの予防接種を受ける場合は、事前にかかりつけ医に相談してから接種するようにしましょう。

病院によっては、産婦人科でインフルエンザの予防接種ができるところもあります。

高齢者

次に該当する場合のインフルエンザの予防接種は、予防接種法に基づく定期の予防接種の対象となります。

・65歳以上の人
・60~64歳で、心臓、じん臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される人
・60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な人

予防接種法には法律上の義務はなく、本人が希望する場合のみ申請して受けることができます。

料金や申請方法は自治体によって異なりますが、条件によっては無料で予防接種ができる場合もあります。

各自治体に問い合わせてみましょう。

まとめ

インフルエンザ予防接種の副作用のことを詳しく知ると、不安に感じるかもしれませんが、予防接種をすることでインフルエンザの症状を軽くし、合併症による入院や死亡などを減らすことはできるのは確かなことです。

インフルエンザの予防接種を受けることで、インフルエンザの発症を100%食い止めることはできませんが、そのメリットはとても大きいものがあります。

予防接種することによるメリット・デメリット(副作用)と、予防接種をしないことのメリット・デメリットを比較し、よく考えた上でインフルエンザの予防接種を受けるようにしたいです。

予防接種を受けるに当たっては、自分のことはもちろんですが、周りの人に対する影響のことも併せて考えるといいでしょう。

自分がインフルエンザにかかることで家族にうつしてしまったら、受験を控えた子供にうつしてしまったら・・・。

インフルエンザの予防接種について、一度よく考えてみたいですね。




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